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市川櫻香の日記


by ooca
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暑いですね
昨日、いよいよ櫻香の会の二ヶ月前となりました。苫舟塚に詣り、良い舞台となりますようお願いいたしました。

苫舟塚は、祖母始め芸のつながりの昔の方たちが、生前に建立し、皆さんがこの塚につどい、より処にし、伝統を大切にとの思いで建てられました。塚の横に当時の皆さんのお名前が記されています。懸命に邦楽に打ち込まれた懐かしい師匠や先輩方です。よく、感謝をし、立ち去ろうとしましたら、カサカサと音をたてて、ほおずきが一輪足下に転がってきました。ほおずきの実を口に入れて吹いていた姉のことを思い出し、「あぁ…おとづれってこのことなんだ」て、嬉しく思いました。
9つ違いの姉は、私とは従姉になります。小さな頃から一緒に中部邦楽教室で育ちましたが、他界して26年ほどとなりました。いつも観に来てくれていることを感じます。苫舟塚を下から見ていたら、真っ青な空に、天の探女が乗って現れた、岩船のように見えてきました。舞台を前にして縁起の良いものです。さて、会のチケットをご注文下さる皆様からのお手紙に、前回のご感想やまた応援のお言葉を頂いており、大変嬉しく、有り難く思います。

来週は、記者発表を能の藤田六郎兵衛氏の藤田舞台を使わせて頂き致します。各社、皆様には是非ともお運び頂けますよう宜しくお願いいたします。

私の役は「みぬめ」という皇后に仕える、女官であり巫女です。万葉の時代をとり、みねめは、山の神ともなっていく人物です。供の者には、狂言の佐藤融さんが、シリアスな面も持たれて深くお芝居を保って頂きます。
宝を探しに行くと土地の者から住吉の石の美しさを聞きます。
これは、本当にあったお話しから。このブログでも書きましたが、神戸の住吉神社を訪ねた際に出会った親切な方が、案内をしたいとして、山からとれた石の美しさを話され、皆が採掘してとれなくなったことと、御影石とはこの住吉の山でとれた石のことであると、この地の誇りの石だったと話されました。
心の動くことにはメッセージがあるようです。今このすべてが、何かにつながっています。

八百万の神々と人は仲良く暮らしてきました。忘れないように っと。

今晩は、津島祭のまきわら船をはじめて見に行きます。名古屋物といわれる常磐津の演目に「津島祭」があります。狂言舞踊の仕立てになってなかなか面白い作品ですが、近年は上演がありません。
とても楽しみです。いつも有り難うございます。
by ooca | 2010-07-24 15:34