市川櫻香の日記


by ooca
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名古屋で歌舞伎

2月名古屋御園座お昼の部、「葛の葉」異類婚のお話しです。人間であろうと動物であろうと変わりない、我が子への愛の切なさを感じるお芝居です。少女歌舞伎(昭和20年代に全国的に人気を得た当時10代後半の少女達の劇団です)の市川梅香先生の常磐津「葛の葉乱菊の場」を昭和50年代に拝見しました。その後、むすめ歌舞伎公演で、葛の葉物語として、「芦屋道満大内鑑」を石川耕二先生の脚本、朝倉摂先生の美術で通し上演。葛の葉姫と葛の葉狐二役をさせて頂きました。豊澤重松先生の竹本でした。華やかで胸にツーンとせまる太棹の師匠でした。本来、長唄のかげの独吟を遣って、障子に文字を書くのですが、重松先生さんにたってのお願いをし狐メリでここをさせて頂きました。これは、心にせまる本能的な親子愛を狐メリというお三味線の演奏で聞かせること、それは、一層強く母の情愛をお伝えできると思ったからです。今また上演できましたら必ず皆さんに喜んで頂ける演目です。あの時代、私達は物語の全体をお客様と楽しむ感覚で、様々通し
に挑戦しました。懐かしいです。
「葛の葉」のあらすじは、お母さんは実は狐、人間のお父さんとの間に生まれた我が子の将来を思い、子に後ろ髪をひかれつつ、狐のお母さんは、子を残し1人いや、1匹、故郷に帰る決心をします。我が子との別れの思いを、障子に書き残す場面は、狐の妖力も加わって見所です。「恋しくば、たづね来てみよ、信田の森のうらみ葛の葉」上手に書くよりも、我が子への思いの強さが現れる方が大切です。私は生涯をこめた父からの一通の手紙を持っています。一歳になる前に離別した父の手紙の文字は、子である私に伝えたいという思いがあふれていました。親子としては、最後まで名乗りあいませんでした。生前、父を受け入れ難くいる私に送られたその手紙は、むすめ歌舞伎の一ファンとして書かれています。私にはわかる父の強烈な思いの手紙でした。内容は、常磐津「夕月」の歌詞と舞台への激励が書かれていました。【篠を束ねてつくよな雨に…】
父が亡くなり、じんましんが急に出るようになりました。数年の間、春になると、いく日か続いたじんましんに、父を感じていました。昔、母から聞いていた、父のじんましんと同じでした。不思議、あの時期のみの発疹でした。今、やっと、初めて語ってしまいました。
ちょっと重たいお話に感じたらごめんなさいね。
今日も有難うございました。

朝の打ち合わせ、ワインで勧進帳を読む〜本当におましろいです。

おやすみなさい
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by ooca | 2011-02-07 23:53