市川櫻香の日記


by ooca
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歌舞伎「鳴神」

お稽古場の入り口に一本の樫の木があります。
姥女樫という堅い材質の樫が堅い炭となり、その灰が他の灰より質のよい灰となり、更に転じてよき釉薬となり、そこからまた、この釉薬の旅は、素晴らしい陶器の一員となり「変化しながら生き続けていく」と聞きながら。

以前、「鳴神」上人について青山俊董御老師に「上人の最後の飛び六法をどうお考えになられますか」とおたづねしました。青山先生が「お芝居のことはわからないが」とことわられ「泥の底から這い上がる…」とおっしゃられた。

鳴神上人は神通力を使い、竜神を滝壺に封じ込める。その為雨が降らなくなり、絶間姫は上人の術を解くためにやってくる。
絶間姫の美しさに心を奪われた上人はつい秘術を明かす。
これをきっかけに、上人は
変化する。
絶間姫は、上人を泥から這い上がらせたきっかけになる。上人の、これまで高僧とされた地位はいったい何であったかのか。これまでの考え方から、次を生きる身体の活性に
絶間姫があり、次に姫の企みに怒り自身から変化につながっていく。堕落という意識は上人の一視点に過ぎない。そこには感情による動く視点があり、それによりつくられていく空間を、荒事の表現により、その空間に見えない力がわく。勢い、泥の底から這い上がることにつながった。
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by ooca | 2017-03-29 22:45 | 櫻香のつぶやき