市川櫻香の日記


by ooca
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

身替座禅

海老蔵さんの身替座禅
/愛知県芸術劇場
ぼたんさんはじめ一門での公演はあたたかな空気で始まりました。12代目團十郎の心が現れていました。

海老蔵さんの出は、うかうかとして、妻の目を盗み好きな女性に会おうとする男、右京。可愛くて純真で、憎めない男の典型化された人物があり、このお芝居の元である能の花子を受け、そこに能の志向したテーマ「永遠性」を感じられました。
海老蔵さんの二度目の出、
いつもの奥方の器量におよぶくだりも、「劇的」に比重をおくことなく進み、このお芝居が、実は現代演劇としての基盤の多くを持ったものと、あらためて知ることができました。それは、時代を超えた人間のぬくもりが存在していたからです。この舞台に、普遍的な心うつ深さを感じていました。
身替座禅を見てこんな気持ちになったのは初めてでした。
松羽目狂言の、型ものの中の至高から抜け、世阿弥の残した「去来の花」という言葉を思いました。「回帰」といってもよいのでしょうか。

妻に叱られながら、夫は幸せ
を感じー。
わわしい妻と、愛しい夫の愛情劇であることをあらためて知ることができました。
[PR]
by ooca | 2017-04-05 21:54 | 櫻香のつぶやき