市川櫻香の日記


by ooca
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<   2010年 05月 ( 12 )   > この月の画像一覧

目は感じるものかも

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本日、復曲能「重ひら」(すいません、ひらの漢字が出ません〜)
蝋燭の灯りによる国立能楽堂の企画公演を拝見。

昨年の6月27日、「櫻香の会」に、平家物語「千手」後日譚を創造
千手の心を同じ女性から感じたところで感じたままを大切にし上演しました。
それ以来本日のこの復曲能を拝見したいと思っていました。
平家物語には、血肉が踊る文字の力があります。
重ひら斬られーの巻など、心と身体が一つになり
声に出して読まざる得ない衝動にかられます。
本日、野村萬斎さんの、重ひらの最期と笠卒塔婆の謂われ、よかったです。
何かしら、重ひらの心の声につながっていく感じでした。
観世銕之丞さんの重ひら、たくさん勉強になりました。
見ているうちに、千手の気持ちになってしまい、胸がつまりました。
やはり、重ひらは魅力的な人物です。
「盆山」野村万之助、野村万作さん、拝見。
何もない舞台に、情景が表れて、間のふっくらとして、炊き上がったお豆さんの感じです。
絶品な上等を、有難うございました。
蝋燭能の灯りって難しいですね。日本人の目がいかに明るさに慣らされているか〜
私達が初めてオランダに行って実感したことです。
オランダ、ベルギーでの8公演の演目、「鏡獅子」の照明は、素晴らしかったのですが
「鷺娘」は、こんなに暗くてもいいのでしょうか…といった舞台照明でした。
日本も昔は、ほのかな灯りを楽しんでいましたよね。
お盆の回り行灯、昔ありました・・・

宮島の厳島神社、月明かりで拝見したお能は、天候次第でもありますが
自然の妙に感激しました。
月明かりは、意外に明るいので驚きました。月に引き寄せられる感覚です。


今日は、悲しいかな、目が確実に悪くなっていると、実感しましたが
空間の混沌から起こる力に満足して帰ってきました。

明日は第三回「市川櫻香の会」の大切な日です。
皆さん、9月23日名古屋能楽堂です。
宜しくお願いいたします。

今日も有難うございました。
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by ooca | 2010-05-27 23:48 | 櫻香のつぶやき
神戸の友達です・ケンゾウ君
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昨日は、私が代表理事を勤めているNPOむすめかぶきの総会。
こういったことに不向きだからこそ、あえて社会的なことに向かって8年。
運営の為の伝統、公演の為の稽古では、本末転倒、求めている
日本の美しい、には程遠いのに〜
本当に、組織も人、芸も人です。午前中は研修中の高校生2人と
頑張ってる阿部さんと、汗びっしょりで台詞と舞踊のお稽古。
 
コツコツの積み重ね

写真は、先月、関西常磐津協会の常磐津の名曲の地を訪ねて
ケンゾウ君の下の写真は、「廓八景」の地、近江八景をめぐり
途中でうかがったお三味線の糸工場。
糸を作っているところです。
腰を入れて、体、全体を使ってよっています。きれいな姿です。
足のわり方、腰、構える形、毎日の仕事でついた良いくせの身体です。
りきさんと成田さん、常磐津綱千華さんと「力を感じますよね~」と、パチリ

人間国宝の常磐津一巴太夫先生もご一緒で楽しい旅でした。

「廓八景」の歌詞、『名にし近江の八景を・・・筆のすさみに全盛の 
     廓に写して三井寺や・・・・暮れて花咲く鐘の声』 大好きな曲です。
  三井寺の鐘を撞くことができて、ちょっと感激でした。
 舞台ではこの「三井寺や~」と「鐘の声」で ゴ~ンと
                   お囃子の銅鑼(どら)を打って頂きます。
   三井寺に孔雀がいるのもなんだか面白かったです。

 皆さんには、廓八景の曲を聴きながら近江八景めぐり、お勧めです。


    今日も有難う。
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by ooca | 2010-05-24 00:00 | 櫻香のつぶやき

銀盤の如意宝珠かな

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今日から名古屋市立丸の内中学での選択授業が始まり歌舞伎の授業に伺いました。昨日、アシスタントをしてくれる宮地さんに、五回の授業内容は『勧進帳』を軸にしたいと告げ、準備を夜まで。
学生は、皆、可能性の塊でこちらも元気を頂きます。 最終日には、心のお芝居が台詞に現れるようにーと、伝え、お稽古(授業)を。勧進帳は、皆、2年の時に音楽の授業でビデオ鑑賞してくれているので、3年生の皆さんは、おおよその筋は、わかっている様子でよかったです。
昨年まで、体育館を使用し、体を使うことを主体にしてきましたが、今年からは、伝統芸能と歌舞伎を大枠で理解してもらえるよう、それと欲張って、日本の利点は伝統の中にあることも、中学生の時点でお伝えしていくことが必要と感じ、教室と体育館を授業内容に合わせて使うことにしました。2時間の授業はあっという間に終えてしまいました。勧進帳は、もちろん抜粋ですが、弁慶、冨樫、義経の台詞一節で、それぞれを現すことが出来るよう、頑張ってお伝えしたいと思います。 授業前後に、他の授業担当の方と、お茶を頂きます。狂言の授業にいらしている、野村小三郎さんに、7月のまいまい狂言会の様子など伺う。彼、曰く、インターネットの力は凄いーで、納得。帰り道の、お城の外堀南西あたりは、自然なままの感じで、青々として気持ちがいいです。語りや台詞のお稽古は、思う以上にエネルギーを消耗します。お稽古場の近くに人気の美味しいパン屋さん、【スーリープー】本日も、プールを購入、お店の可愛いご夫婦と、このお店のパンに癒されています〜いつも。

 有難うございました。
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by ooca | 2010-05-20 00:00 | 櫻香のつぶやき
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写真は、オーギュスト・ロダンの銅像『考える人』。
神戸甲南女子大学の海を眺める丘に設置されています。
米国,コロンビア大学の中庭にも設置されていましたが、甲南のこのロケーションは
必見です。この銅像は、不動のものにも関わらず、その気配を辺りにただよわせています。
一体何を意味するのでしょう。芸の中にあっては、瞬間ごとが不動。その不動へと形成する
過程の深さは大切な、必要制作過程。
ロダンは自身と、どう向き合い制作に向かっていったのか。それを知る手がかりがあります。
彼は、当時、パリ万博に日本舞踊団の踊り子として訪れていた花子をモデルに『死の首』とい
う作品を残しました。花子さんのことは、むすめ歌舞伎結成直後から、ご親族の澤田助太郎
御夫妻と何度かお話しする機会がありました。
(花子さんのことは澤田助太郎著「ロダンと花子」で)   
ロダンは、その後、歌舞伎の一座を組む花子を舞台のない時は家に住まわせていました。
小さな彼女の体は、歌舞伎の型をもって<傾く>を体に内包し、あふれる感情の凝縮を
各国で上演しおおせました。
それは、実際に炸裂と内包を<断末魔>の所謂『見得』で示しました。  

花子の、か細いその姿態に反した、強さをロダンは見出しました。彼女の姿態は
日本の伝統や慣習というかたちに束縛されているかのように見えて、実は、その抑圧から
抵抗するものをも含んでいたのではないでしょうか。
彫刻家ロダンが、あのかたい石に向う時芸術的純粋性のなにものかを求めていくとすれば
花子の内なるものが、型という不動から湧き出るさまを感じ共鳴をしたことと思います。

むすめ歌舞伎の女性が、普段の衣服を脱ぎ、きらびやかな重い衣裳とかつらに身を包み
男性の創作した型をまねて進む中、様々な精神的抵抗をし、それを力にかえ、考えていく
ことを選択しました。

型も慣習も流れの中に入り乱れる日常にあって、立ち止まり「考え」、「これでいいのか」
求めているものが、どこかですりかわっていってはいないか、純粋であるか、いつでも
取り除いていくことを前提にそのもの一つとなって・・・・。

   今日は、あらためて『考える人』と向き合う時間が持てました。

  ロダンの作品がこの大学、しかも女子大学にあることに、深く感銘の日となりました。

大学の帰りに、ひと駅となりの住吉神社へ~社務所の方が大変親切に住吉の辺りを
ご案内下さいました。昔のお話しを伺いながら、能の筋立てを思いおこしていました。
 この方は何の化身なのかしらん〜と、ちょっと頭をよぎらせました。

       今日も有難うございました。
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by ooca | 2010-05-17 00:00 | 櫻香のつぶやき

-浴衣、好き

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    すっきりとした青空の日には
    浴衣を洗濯機に入れて バシャバシャ
    糊をきかせて パンパン、で
    アイロンでジュワ~ッ、と

     このカタカナ言葉は
    体全部を使っているところです
   (バシャバシャのところは、洗濯機が代わりにしてくれてい
                  るので自分でお洗濯のつもりです)

     気持ちをこめて
      グゥィツ、グゥィツ、グゥ、グゥ
      これ、お米をといで楽しむ音     間良く、音よく、楽しめますね
  
      小さい頃、祖母は、こんな具合いに <普段>を教えてくれました

                            

 浴衣は、三升格子に、お稽古場の八重櫻と、むすめ歌舞伎の三つ巴を散らした文様です

                    これから、しっかり活躍です。
      
                      ありがとうございました。
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by ooca | 2010-05-14 00:09 | 櫻香のつぶやき

頑張ります

日本伝統文化コーディネート養成スクール
東京銀座校が
開校され6月生募集をしています。

 講師として伺います。
 よろしくお願いいたします。

是非多くの皆さんに、日本の伝統芸能にご興味を
深めて頂きたいと切に思います。

歌舞伎、日本舞踊のジャンルは、能、狂言といった
それまでの日本の文化、芸能を取り込み、また
下敷きにして、今日まで伝えられてきました。

なかでも、女性芸能者の歩みは厳しい流れにありながら
大切な役割を担ってきました。

ともかく、伝統の芸の姿態を今後の時代に
連ねていくことを一生懸命努めていけますよう
今、現代に生きるものの、責任とも自負して頑張ります
伝統芸能を伝える<お稽古屋>の家に生まれ、育って
これを否定されるような世の中になったら、大変です。
水のない金魚鉢に、いれられた金魚のごとく
と言っても、過言はありません。
 
   皆さんに興味を持って頂きたいと思います。
      
           ありがとうございました。
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by ooca | 2010-05-13 00:00 | ご案内

母の日

皆さんは母の日いかがでした〜

私には産みの母の他に、育ての母が、たくさん。
特に、芸の師は、いってみれば産みの母であり、育ての母です。
心を込めて感謝。
今日は朝の、NHKの短歌番組で目を覚ましました。
ぼんやりと聞こえてきた短歌は一般の方の投稿のようです。
この短歌に自分の中にある父、母に気づきました。
この句、聞き違いしてるかもしれませんが、たまに思い出すために記しておきます。

「我が今、ここにあること、それはまた、父と母とが、ここにあるを知る」 ンン…大切にします。

母には、御園座、亀治郎さんの「男の花道」と翫雀さん、愛之助さんの「太刀盗人」を〓
歌舞伎座が建て替えに入り、御園座は、今一番素敵な劇場です。

   有難うございました。
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by ooca | 2010-05-09 00:06 | 櫻香のつぶやき

能、歌舞伎ズム

本日は、以前からお約束の、揖斐愛さんと朝から「能と歌舞伎」のそれぞれを、話し合うことができました。能「松風」と歌舞伎舞踊「汐汲」と「浜松風」について〜、「黒塚」の薪をかかえる老女の思いと、その決壊のこと、「千手」その後に対する私達女子の持つ、出家感は明るいこと。「砧」への憧れー。能も歌舞伎も、男性により創作されてきた点など、あっという間にお昼が過ぎてしまいました。先日の名古屋宝生会、愛さんの「清経」を見て、このお能の主人公は、若い夫婦であることを実感しました。それと地謡もすべて女性でした。大変良かったのです。音域の幅は男性のようにはいきませんが、全体にふっくらと艶やかなことが大変新鮮でした。また、「三山(みつやま)」のお話しも、以前、上七軒の踊りの会で拝見した華やかな花あらそいの演目が、この能からの創作と知りました。本歌を知ることは、全体の景色を掴めて想像の輪が広がります。
「砧」で、気になっていることがあります。西山松之助著「市川団十郎」に、九代目が二人の娘を女優に「三人砧」上演とあります。どんなものだったのでしょうか。今からDVD能「葵上」を拝見します。
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by ooca | 2010-05-07 23:58 | 櫻香のつぶやき

藤の雨

 昨日は、藤間藤子先生十三回忌追善の会へ。
幕開きの「藤の雨」に始まり、藤子先生振付の作品を数々拝見できました。
この紫紅会には、心のカタチを感じます。お追善の会に向かう、生きる尊さを感じます。
軟弱な私にとって、有難い会でした。一緒に伺った、市川りきさん、成田さん阿部さん
劇場で合流した友人、日経新聞の奈良部和美さんも
じんわりと心動かしていました。

私の覚え書きは、幕開きの「藤の雨」
曲の最後の歌詞は
〜花が誘って降らした雨か、藤はつれない雨という、雨はりんきな藤といい
ままよ この身は旅から旅へ、風に任された流れ雲、傘にほろほろ藤の雨降る。

道を志す者の心根があらわれます。藤子先生の振付されたものには
求道者たらん姿がうつしだされているように拝見します。
今回は、上演されませんでしたが「風の法師」などもそのような作品です。

作家でもあり、僧侶でもあられる、玄侑久師の書かれたエッセイに
「雲水とは、行雲流水の略で、行く雲や流れる水のように、滞ることなく求道の
旅をすることから名づけられたらしい〜」 とあり、ある雲水の話しが書かれています。
 
  〜まず何より返事がいい。こちらが何を言っても「はい」と即座に返ってくる。
    また、彼の動きはじつに「まじめ」である。本来「真面目」は「間締め」のこと。
    つまり余計な間を措かないのである~
  〜白く輝く雲はまるで若い雲水さんのエネルギーのようだが、入道雲という命名も
    そういう意味なのだろうか〜
     「一刻の急忙もなく一息の間断もなきは即ち是れ自然の気象なり」
  
     このエッセイを忘れないように〓と目のつくところに止めています。

 
 十三年前、藤子先生の、その際のご様子を、お稽古に伺った際に
 蘭景先生からお聞きしました。
入院中の藤子先生が、蘭景先生を病室に呼ばれて、「美しい音色が聞こえてきまし
たから、明日、どうもお迎えがいらっしゃるようです。私のお数珠を持って来て下さい」
とおっしゃられたそうです。その通り旅立たれました。

その時のお話しの印象が、以前、坪内逍遥フォーラムで
朗読させて頂いた「かぐや姫」に重なって映ります。
ご担当の林和利教授と様々に話しあい、一番大切な箇所である
かぐや姫が、天からお迎えを受ける場面、妙なる調べとされている部分を
どう考えるかとなり、同じ時期だったと思います。
その時のことと、蘭景先生のお話しが重なって思い出されます。

紫紅会は、蘭景先生の「松の翁」で立派に結ばれ、その空間を
客席から体験できましたことは有り難く思いました。

有難うございました。


明日は、むすめ歌舞伎へ期待を担った
高校生二人の三回目のお稽古です。
台詞頑張っています。
 
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by ooca | 2010-05-06 13:29 | 櫻香のつぶやき

ちょっと嬉しい

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自然な光にあてられて綺麗・・お稽古場のつつじ
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by ooca | 2010-05-03 11:58 | 櫻香のつぶやき