市川櫻香の日記


by ooca
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<   2013年 08月 ( 8 )   > この月の画像一覧


やりたい事をさせて頂いてます。
それは、やらなきゃいけないことと信じています。
信じているから、やりたい事なのです。
信じている根拠は、一生懸命な人達と
のかけがえのない時間に育まれたように思います。
元々にたどりさえすれば、自分のことなどたいした
ことではなく、いつでも、ゼロになってやり直します。
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by ooca | 2013-08-29 02:24
10月11日(金)名古屋能楽堂
「月と影、日本の心」を
上演致します。
監修に、藤田六郎兵衛氏
演者には、梅田邦久氏。

名古屋に「藤原景清」の末裔
の方が、住まわれておられれ
ることはあまり知られており
ません。
「景清」は、歴史に残る
平家の勇猛な武士として、平
家物語始め、そのたぐいまれ
な魅力は、景清物として、能
や、歌舞伎に伝えられ、最近
では今年五月、我らの市川海
老蔵さんが、歌舞伎十八番
「鎌髭(かまひげ)」の復活を
240年ぶりにされました。

能の「景清」は、景清の最晩
年、一代の英雄の末路を想像
する作品になっております。
景清は、日向島に盲目の法師
を、見るような姿で、日がな
孤独庵室に住まいます。
琵琶法師と景清を二重に印象
づけていくのは、私には
「抵抗」の形に感じます。

抑圧と抵抗の到達点は、内面
的緊張感として、「芸の主」
たる。

戸井田道三氏の能芸論に
「芸の主になれ」
と書かれ、自身を積極的に
死んでみせる。実際に死ぬ
のではなく、自由になれと
いうのです。



そこへ、景清を訪ね、娘人丸
が遥々やってきます。
父は、娘に会うことを拒絶し
ますが、里人の計略に、父娘
の対面がかないます。

「さらばよ止まる、行くぞの
唯一声を聞き残すこれぞ親子
の形見なるー」

娘を見送り、泣き伏す。

この後の景清を想像させます。

前半の、このたぐいまれな武
人の、敗北感、「松門独り閉
じて、年月を送り」
と呟く、また「今はこの世に
亡きものと、思ひきったる乞
食をー」と悲嘆のあまり腹を
たてる。
景清は、娘と会うまでと、会
った後、その心境をこの舞台
に想像します。
武人から、一人の血のかよう
老人となっていく景清を見る
ことができます。

時に、芸は、見る者の心をは
かるものでもあると思います。

見る者ばかりではなく、この
ように、作ることに向き合う
者達が知るのは、自己です。

老境にあられる
梅田氏は、数年前「姥捨」を
舞われ、以後
能を封印されました。

この度、新演出「景清」を舞わ
れます。梅田氏から、その胸中
を少しでも感じられればと思い
ます。

御案内

場所/名古屋能楽堂
時/10月11日〔金〕午後6時半開演
「月と影、日本の心」
解説と共に、景清を通し[心]の
ありかに想像を巡らせて。

笛:藤田六郎兵衛
月: 景清 市川櫻香

新演出
景清 梅田邦久
高安勝久

御観賞料/5000円:全自由席
発売開始9月10日より


同時開催
写真展 「能楽堂にて」
午後4時から5時まで

能楽堂の客席から見る写真展は
日本の歴史建築物の不思議な
力を写真の表現のもつ、リアルさ
により、更に深く感じ取れ
ることとなります


主催:日本の伝統文化をつなぐ

連絡先/ 電話 052-323-4499
Fax 052-323-4575

秋のお月見かたがた、皆様の
ご来場を
お待ち致しております。
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by ooca | 2013-08-22 12:15 | ご報告

むすめ歌舞伎、今

今、30年の節目、勿論、旅の途上
です。
なんとなく感じる事があります。
「ファジー」ということの、度
合いです。これは、バランスな
のですね。伝統芸能のお稽古
は、ここに気づいて、この感覚
を身につける日々のお稽古が
人生を生き抜くことに、つなが
っていくように思います。

若い頃は、形に振り回されました。
そして、このファジーに手を
焼きます。なぜならば、社会が
形骸化し、ファジーをてきとうに
という意味に受け止められてしま
いますから、ことに応じて、対応
することの高等なことが、理解さ
れないのです。文化は、大半この
ファジーを進めていくところに
あると考えても良いと思います。

むすめ歌舞伎は、この3~4年で
メンバーや体制も、随分変わり
ました。

結成から、母体の中部邦楽総合
教室の、杉戸清校長、〔名古屋
の人気市長さんで、芸能も文化
も玄人と言えました〕御園座の
長谷川会長、社長、皆さん、お
稽古場に、多くの応援者を伴っ
て入らして下さいました。
團十郎先生も、結成すぐに、N
HK の番組で御指導をしてくだ
さることがきっかけでした。
「貴方方は、親のない歌舞伎役
ですから」と、それ以来沢山ご
指導頂きました。
「型は心」とまず一番に仰られ、
私は、以来ことごと楽屋へ
公演の計画と終わりを申し上げ
に伺うこととしました。
きっと、ご迷惑な時もありまし
たはずですが。

最初の10年は、基礎、それから
後は、女子ということがいつも
頭にあり、どうしていくべきか
に悩みながら進みました。
まずは、伝統の歌舞伎の演技、
演出を身につけて、自然に私ど
も女子のいきかたにつながる時
がありましょうーと、日本の伝
統の芸能の伝承に向かうように
心がけました。

心がけるのは、それ以来変わりません。

すべて、古いままがいいとは限
りません。
大切な考え方が、理解でき、身
に備わり続けるよう。

市川團十郎先生が、昨年六月御園座の楽屋に
御挨拶に伺った私に、おもむろに「貴方は、
何も足かせがないから、好きにやればいい」
と仰られました。私は、突然のこ
とにきょとんといたしました。

最期に頂いた言葉になりました。

日本の伝統をこんなに、勉強でき
私共は、幸せです。
コスモポリタンでなくて良かった。
根なし草ではありません。

むすめ歌舞伎は、今あらためて
規範を踏まえ各々謙虚に、女性
の伝統芸能者のあり方となりま
すようつとめていこうとしており
社会の中に、浸透していくことを
目標にしています。
それには、よき教えを頂ける
自分であるようつとめていくこと。
地道に日々お稽古を通して
すすんでいくことは、まず、基本
と考えています。

同じ思いに集まる
むすめ歌舞伎のメンバー

市川りきさん
市川舞花さん
市川阿朱花さん
清水之絵さん
私の側で、
勉強中の柴川菜月さん

六人、一生懸命を、学んでいます。

私のいたらなさは、様々終わりが
ありません。
自分などは、あってもなくても
よいものです。一生懸命ないように
しているわけです。
と、ほんの少し、わかりかかったよ
うなところでしょうか。
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by ooca | 2013-08-17 11:00
今日は、舞花さん、阿朱花さん、菜月さんで
会議。朝は、お茶のお稽古を皆さん
森宗志先生からしっかり。
25年前、一緒に舞台に立った加藤千佳子さん
も大学生の娘さん二人を連れて、愛媛から
暑中の御挨拶に。娘さんが、伝統芸能の教育
についてを研究していると聞き、嬉しく思い
ました。千佳子さんから、つながっていきました。

今晩は、お稽古場から、離れたくない気分です。
そうでしたね。お盆初日です。
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by ooca | 2013-08-13 22:16
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by ooca | 2013-08-13 14:33
娘道成寺を、女子の気持ちで考えることが
あっても良いと、踊るたびに感じていました。
秋に、このメンバーで、「男依歌舞伎ー娘道成寺」
を上演します。
ピンボケな写真で皆さんごめんなさい。
皆、綺麗な人達です。
今日も、お稽古にうかがいました。
皆さんのういういしさは
いつまでも目をそらしたくない
気持ちにさせます。

それは、情熱と羞恥心が混じりあい
不思議な均衡をとっていることによ
ると理解できました。
均衡は、緊張と、充実によるものだと
いうことも。
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by ooca | 2013-08-13 00:48

真似る

本日は、朝からアイラブかぶき、
子どもさんと午後から大人の
みなさんのお稽古日でした。
今日の子どもさんは、望月左登喜美先生
の太鼓のお稽古。後から子ども達の様子
を見に行きました。
「稽古は、うんと、自分勝手はいけません」
これが、アイラブかぶきのお約束です。
真似て覚えます。子ども達は、自然に
うまくやり出すものを持っています。
一人ずつ何回も交代をしながら太鼓に
向かい、人のお稽古も自分のお稽古のよ
うに集中しています。
この時間、名古屋市立明和高校放送部の生徒
のみなさんが、「アイラブかぶき」を取材に。
犬山市での公演もリハーサルから、本番まで
興味深く取材をしていました。
どんな、印象を持って、また、伝統芸能にた
ずさわる人達から、何を感じてくれたので
しょう。出来上がりが楽しみです。
午後からは、歌舞伎舞踊の大人の部。
しっかり汗をかきました。
本日のみなさんからも、先日の「筆幸」の
浄瑠璃の素晴らしさ、犬山市の「むすめ歌舞伎」
にもみなさんから、大変嬉しいご感想を頂きま
した。こういった嬉しいことも、一生懸命の
お陰に思います。お稽古は、この素直に良い教え
をひたすら学びます。
一生懸命は、他ごとを考えないこと
心に念力を起こして、止まらず良いことを
真似ること、と、子ども達と同じです。
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by ooca | 2013-08-04 20:43

犬山終えて

8月に入りました。皆様、お変わりございませんか?
犬山も建中寺も終え、入らして頂きました方々、
ご尽力下さりました皆様、ご出演の方々
スタッフの皆様、有難うございました。
傀儡師は、以前から機会があればと願っておりました。
犬山は、町並みが昔のままで、こういった風俗舞踊が
似合うところに思い、このお話しが出てすぐに、
白酒売り、外郎売、玉屋、水売り、鰹売り、納豆売りやら
上演演目を出しまして、藤間蘭景先生に御相談させて
頂きましたところ、「櫻香さんは、傀儡師をしなさい」
と仰られ、この演目をお目にかけることになりました。
以前に、藤間藤子先生の傀儡師を拝見しておりましたから、
その面白さは、憧れるほど感銘を受け、いざ自分となると
はなから、自信もなく、ただまずは、賢明になることしか
道はないのです。蘭黄先生から、細かく教えて頂くのですが
その場で体が反応できないことばかりで、全く不器用を思い
知らされました。

まずは、初の傀儡師をつとめさせて頂きました。

白酒売りの市川阿朱花さん、この方は、背も高く
姿も良く、今回もよく似合っていました。
幕間のお話しも、上手に役の中でされて
安心の持てる舞台でした。

外郎売は、二代目團十郎の初演台本の口上をそのままに
上演いたしました。とはいえ、今回は公演というより
お話しを交え、親しんで頂く内容の為、外郎売は口上のみ
となりました。
柴川菜月さんは、声の質感が柔くたっぷりとした人です。
この人は、先日初テレビドラマ出演をし、舞妓役を
果たしました。鼓のお稽古をむすめ歌舞伎で、始めた
ばかりの時でした。折よく鼓のお稽古のシーンがあり
少しでも日々お稽古ごとに精を出しておくものと思った
そうです。まだ、19歳ですから、様々学んでいってほしい
と思います。

藤娘は、三人、市川舞花さん、清水之絵さん、柴川菜月さん
が、実はびっくりするほど、美しく、内面的にも優しさの
感じられる舞踊となっていました。着物を着た女性の表現
として、あらためて崇高で心やさしい風情を見せて頂いた
感じがしました。

褒めることのできる舞台に思いました。
しかし、わたしは、未々勉強です。
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by ooca | 2013-08-02 19:32