市川櫻香の日記


by ooca
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<   2014年 03月 ( 5 )   > この月の画像一覧

蝋燭の灯り集い

鳴神の絶間をどう演じたらよいのか、私がはじめて演じた頃は、年齢も20代で当時御指導をお願いをしていました梅香先生のかたちだけを真似ていました。それから、間もなく團十郎先生にご教示いただく時、実際に絶間をおやりになられたことがあり、生身の女性ではない化女であることではないかと、その事に大変印象を持ちました。次に私が人に指導をするようになり、そのことを、思い出すと例の鳴神上人が、絶間姫の胸へ手を差し入れるくだりを含め、このお話しが鳴神上人の夢であると考えても良いと思うようになりました。先日、伝統文化をつなぐでの催しで、2月のむすめ歌舞伎公演の際の「鳴神」(鳴神上人-市川阿朱花、絶間姫-市川舞花)を蝋燭の灯りで映写、薄明かりの中で、能舞台に立つ上人を見ながら、その想像がとても自然に感じられました。
能の「当麻」(たえま)のお話しは、大和当麻寺に参拝した僧が、奇跡に会います。僧は化尼化尼に出会い中将姫の功徳により得た奇特の話しを聞き、その夜、僧の元に中将姫が現れ阿弥陀の功徳を舞う、夜が明けると夢であった。場には、今だけではない過ぎ去った時間や、思いのベクトルがありそれを恐れたり有り難がったりして現実を生きていくことになっていると感じていいのです。滝壺の庵で上人は、夢を見た、来光の中に菩薩が現れ、遠く昔の母なる温もりを感じたとみると、子供のように荒立ち、飛び六法で追いかける鳴神上人と自然につながります。
角川学芸出版-能を読む「世阿弥」神と修羅と恋の「当麻」に、夢出来事の設定が、奇跡的な物語を描くうえで、効果的であることが書かれています。
5月より歌舞伎作品を様々な角度で読み解く、勉強会を計画しています。ご興味の方は、是非、ご参加くださいませ。日程が決まり次第随時お知らせ致します。


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by ooca | 2014-03-30 15:29
いよいよ今年度も残り僅かとなりました。
多くのみなさまのお陰で、むすめ歌舞伎公演
他意義深い活動ができました。有り難うござ
いました。
特に市川ぼたんさんをお迎えし、團十郎先生
を偲ぶことができましたことは、強く心に残
る大切な時間となりました。
考えてみますと、日本人の心のあり方には
「懐かしい」懐かしがる心を欲する部分があり
それは、もしかしたら合理的発想ではないので
近代社会の取り扱いにくい部分となってしまっ
たのではないのでしょうか、そうであれば、少し
心配です。懐かしいは、美しい心の部分すべて
ですから、最も大切に感じたいことなのです。
さて、27日(木)午後6時開場、6時半より
名古屋市中区の鶴舞公園近くにあります、中部
邦楽教室にて、蝋燭灯りの中で、能のお話し、歌舞伎
のお話し、名古屋老舗和紙7代目の方、名古屋友禅絵師の
方、皆さんと映像を見ながらの会を催します。
楽しみです。



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by ooca | 2014-03-25 10:57

小さなお姫さま

本日、アイラブかぶき13期生の最後のお稽古。
修了の日としては、これで、小さな皆が伝統
芸能から遠ざかる、普通の日常に戻ってい
くと思うと、淋しいものです。
小鼓の音色から始まり、お点前にうつりました。
小さな皆さんの動き一つずつに、素直な心が働
いてきていました。
見て、真似て、聞いて、感じ、そこに心が生ま
れていくようです。聞くことの大切さ、聞かせる
側、伝える側の働きが、小さな皆さんに水のように
吸い込まれていきます。おのずと、自然に成されて
いくその様子は、草木、花にたとえれば、その息吹
きをこちらは静かに見つめているような、そんな感
じの本日でした。
子供達は、自分達に、何かをするといった身体感
がまだないのです。そこが、眩しく感じました。
そういった目線で、人や物事を見つめる時間というのは
なかなか思っても出来るものではないようです。
良い時間でした。
小さなお姫さま達のお陰です。ありがとう!




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by ooca | 2014-03-22 19:57
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とことん考えても結論はでません。後戻りもない。とことん考えるのは、向こうをむいて歩くためにあります。一生のうちにすること、自分の使命をひっつかむ。と澤木興道老師。老師は、いつも求道する真っ只中にあり、深まっていく大地の人であったそうです。ちっぽけな私を捨てて自分に成りきり生きる。ぼんやりなんて出来ない。とことん精一杯、この瞬間、ここに力を入れる。と老師は教えます。映画監督であり、俳優のクリントイーストウッド、御年80歳。彼が作った映画製作会社の名は、「マルパソ」スペイン語です。邦訳「いばらの道」または「険しい道」むすめ歌舞伎のまたの名称は、こんな感じです。前に、BSの番組でイーストウッドがインタビューに答えていました。ストイックなさわやかさを感じました。写真でしか知りませんが、澤木老師のような日本のお坊さんのようでした。        そういえばお稽古場に中部邦楽教室開校時、52年前に掲げた尾崎久弥校長先生の書かれた額「とん」の漢字一文字があります。恥ずかしいことですが、母
に聞いてもこの文字の説明があやふやなのです。かなり大きな漢和辞典にも出ていない、珍しい文字です。で、以前ですが、やっとこの文字のことがわかりました。それが、 たたく、うつ。とんとんとたたくさま むち。むちうつ  はらいすてる。ふりすてる。という意味とわかりました。尾崎先生は、この地域の邦楽、伝統文化研究のリーダー的存在だった方でした。この文字を調べて下さった方が、尾崎先生の心をこのように書いて私にくださいました。【この教室の創設時、その胸に去来したものは、おそらく、我が国の伝統的音曲技芸が、この教室で厳しく鍛えられつつ受け継がれていく姿であっただろう。そこに甘えは許されない。ごまかしも許されない。日夜たゆまず技芸の習得と練磨に明け暮れる熱意あふれる人々の姿を思い描いておられたにちがいない】熱い思いが伝わってくる、文字です。(口辺に敦と書いてあります)そうですね「とことん」なんですね。そう【とことん】は、私達、歌舞伎の舞踊には欠かせない振りを言います。足拍子を教える際の
用語です。足拍子は、まさに身体中で力と心をこめて踏めば、所作台(舞台)を通し大地から聞こえる良い音を聞かせてくれます。真っ直ぐでごまかしのない音、邪悪をうちすえる音・。
写真は50年程前の邦楽演奏会を聴く中央の着物姿が尾崎先生です。白黒のこの写真から、当時の人達の様子が、こちらに、伝わってきます。

このブログから2年が経ちました。
この白黒写真に存在している、皆さんはこの世には存在されていませんが、この写真のこの時の邦楽の演奏を聞く姿から、過ぎ行かぬ時間を感じます。死者と生者が協力し、今があると考えていく、昔は今ほど合理的ではなく、あの世の方々を身近にしていました、私はいつもこのような厳しい皆さんから、いつも叱咤されながら、あたたかく見守られていると感じます。
社会の中で文化と言われるものが、多くの人の心をどのような状況から救いだしたのでしょうか。思えば、歴史的現実の厳しさを忘れ、伝統の追求の中にまぎらわすことであったのかもしれません。
私にはわかりませんが、まぎらわすことなどではない、本当の、文化を皆さんと考えていくことが必要に思います。個別主義でも特別主義でもなく、生き方と社会のあり方に、根本的な変革が生じなければならないと感じています。
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by ooca | 2014-03-17 22:39

これから

皆で楽しむにはどうする?
楽しむ環境を作れないかな。
楽しむパイプになれないかな。

今、私達は、西洋に慣れるより
日本に馴れた方がいいとわかります。
この自然風土は
私達が生きているところと
つくづく思います。
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by ooca | 2014-03-12 17:17