市川櫻香の日記


by ooca
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<   2014年 06月 ( 10 )   > この月の画像一覧

美しい演奏でした。
長唄吉住会の名古屋公演、最後の曲に
間に合いました。於、中電ホール。
吉住小三代先生と、小代君先生の
熊野を聞かせていただきました。
あぁ熊野は、こういうもの、と
教えていただき、しばし余韻をあ
じわい、久しぶりの方々とお喋り。

先々月の催し「日本の魅力を探るー吉住小三代」
先生から伺ったお話しを思いだします。
「能楽の家から、長唄の家に、そーっと
植え替えられたの」熊野と重なります。

演奏を終えられた表情もあたたかなお二人です。
小三代先生、そして、小代君先生
から、ちょっと激動の私に
優しく豊かな衣を、ふわりと
かけて頂いた心地です。

以前、むすめ歌舞伎に参加された方にも
お会いできました。
あの時を二人で思いだしながら
「楽しかったー」
またの再会をお約束し
急ぎ、鶴舞へ、菜月さん、長崎さんと
明日の「日本の魅力を探る4」準備です。
高安先生とのお打ち合わせは
朝済ませました。
お装束、様々拝見させていただきます。
必ず、聞きたいこと
高安先生の御先祖が、菅原道真様という
お話、いかがなのでしょう
楽しみです。








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by ooca | 2014-06-28 17:00

8月のチケットです

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このところ、明け方に起き、高安勝久氏から拝借しました、高安流の隅田川の写本を読ませて頂いています。高安流の歴史は元禄、尾張藩に高安流脇方として仕え、現家元は、14世。明治維新後、途絶えていた高安流を名人西村弘敬が、金剛右京の推挙により、長男、現家元の父に再興させた経緯。
隅田川を、取り上げ上演にあたり、高安氏に渡し守をしていただくこととなりました。
歌舞伎の隅田川物は、数々あります。中でも、最も能楽に近い明治41年四代目清元延寿太夫が発表した舞踊曲があります。
この作品は、六代目中村歌右衛門により、舞踊、歌舞伎の枠を越え凄まじささえ感じました。子を失った者、また、さらっていったものへ、精神における闘いまでも感じさせる舞台でした。清元節の特徴である高音の多様、伸びやかさの中にある節回し、普遍的な作品を更に精神的な感覚につないでいると感じます。
本家、能楽に近づき、歌舞伎における幽玄を実現した舞台に思いました。
隅田川は、
世阿弥の長男、観世元雅の作品です。詞章におけるその魔力にかかると、聞く者の心はたちまち作者の描く世界に連れられてしまいます。
藤原兼輔の歌「人の親の心は闇にあらねども、子を思ふ道に迷ひぬるかな」これより子を失った母の狂女が隅田川の渡しにきます。子の行方をたづね都から迷い歩き、武蔵の国まで来たのです。

写本は、「角田川」とされています。


《真葛ヶ原の露の世に、身を恨みてや、明け暮れん》

この部分にあたるところは、
清元の詞では
〈身にふりかかる浮き苦労
誰に語りて晴れらすらん〉
とされています。


最初に渡守との、大切な場面。様々な条件を揃えて、劇的へと。
舟は、人を乗せ水の変化の内側にいます。渡守はその変化にこたえて舟を操ります。女はこの水の変化のように、時々に狂う。永久に子供にめぐり会えない運命の下、永久に救われない中に投げ込まれていく。
本は、

乗船を頼む女に、
渡守は、おもしろく狂ってみせたら舟に乗せようと言います。
女は、伊勢物語の文句を引いて、渡守りをたしなめます。
《日も暮るる、船に乗れとこそ仰せあるべきに》
『伊勢物語(第九段東下り)』に、ある男が、旅をし隅田川で、渡守「早く船に乗れ、日が暮れてしまう」と言われます。女にたしなめられた渡守も「都の人とて名にしおひたるやさしさよ」と言います。そこで、狂女が《いざこと問わん都鳥、我が思ふ人はありやなしやと》と、業平が隅田川の都鳥を見てよんだ歌を思い、我が子への思慕に、また物狂おしくなります。


この部分を、丁寧に演じることで、この狂女の様子を知ることができます。
才知のある女の狂いであることは、渡し守、先に乗船している商人にも、痛わしい狂女へ哀れみの色合いも深まります。
兎も角、舟に乗せ、後半に向かいます。
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by ooca | 2014-06-27 10:10 | 未分類

「活動と作用」

昨日は、あちらこちらに。
まずは、中日新聞本社にご挨拶。
ここから始まり。
愛知県庁文化振興室さんへ、8月の
公演で担当の方にお会いし様々。
お会いしてご理解頂きよかった。
ここ県庁かなり久し振りでした。
映画のロケにも使われる
クラッシックな建物です。
ちょっと、庁内の友人の夫を訪問。
お昼時間を、主に先日見た「グランド・ブダペスト・ホテル」について。
「私達は、幻影をつないで生きているの」
と突如の私の映画感想。双方ともに
近況、確認したり、心配したり、昔の事
等思い出したり。お喋り30分、お陰さ
まで息を吹き返した魚のようになり
住み慣れた水槽~我が街へ。
公演のご挨拶やら現況報告やら、近く
回り、キンコーズでPCをお借りして
不慣れな操作でチラシの確認。
事務所の酒井さん、柴川さんと連絡
とりながら名古屋市文化振興事業団
さんへ、友の会に入り公演の宣伝を
助けて頂くことに。と、ここで、また
久し振りの方と遭遇。
事業団の方というより、私には大切な
昔むかし、むすめかぶき立ち上げの頃
より、励まし続けてくれる友人。
友の会の受付は、公演のチラシを手
にチケットをお求めのお客様もいらし
ています。嬉しい活気です。
急ぎ、高安勝久氏のお稽古場へ。
今月29日、今年よりスタート
「日本の魅力Ⅳ」に
高安流14世宗家高安勝久氏
お迎えし8月隅田川の関連講座。
元禄からの高安流の歴史を当代から
伺います。お装束の数々も展示。

過去を積み上げられ、それが
型を通して芸となっているのです。
芸とは実態のないものです。
その見えないものを追い
かける手がかりがほしいーと。
私が聞き手になります。大役です。
高安氏が紡いだ、芸の技術の時期
研究の時期、家元の継承、つなぐ
責任、判断と決断のお話。

先週は、隅田川のお稽古を拝見
今週は、渡守と狂女のくだりの一部
を読み合わせて頂き少しずつ納得
最初の渡し守の強さが
あとの場面に作用していくこと
渡守と狂女の関係変化は
わかっているだけでは、身体から
表れてくるものにはなれず
感じとることを繰返します。
有りがたい機会です。

帰りには、朝の中日新聞様から、8月の
公演のお切符を市内の中日新聞販売店さんで
お取り扱い。とご連絡頂く。

[皆さま、8月31日5時から、
隅田川、狂女をさせて頂きます。
演出高安勝久氏です。
お切符は、最寄りの中日新聞販売店
チケットぴあ、勿論メールでも。
どうぞ宜しくお願いします]



昨日は、最後まで有り難い1日でした。
皆さまに、感謝!









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by ooca | 2014-06-24 05:28

隅田川、狂女

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6月29日は2時から、能楽、[隅田川]渡し守について、14世高安流御宗家高安勝久氏にお話しをお聞かせ頂き、隅田川、渡し守の約7分の語りの上演を間近に聞かせて頂きます。この講座は、所作舞台で行われますので、実演家のお話と動きも自然にその人なりの風合いのようなものを感じられ、受けて側、皆様の空気もその場に呼応され、伝統の空間の及ぼす心地を味わって頂けます。
場所ー名古屋市中区千代田、中部邦楽教室。この催しは、伝統をつなぐことを目的に
月一回開催致しております。「日本の魅力を探る」第四回目の催しです。聞き手は、私市川櫻香です。無事つとめられますように、皆様、宜しくお願い致します。
今回は、8月31日開催致します、名古屋能楽堂[隅田川]の上演を前に、事前講座となります。
8月31日[隅田川]午後5時開演
●お話ー村瀬和子(詩人)
■渡し守−
14世高安流宗家、高安勝久
■狂女ー市川櫻香
■地ー梅田邦久
■浄瑠璃ー清元志佐雄
■打ち物ー仙波清彦

詳細は、むすめかぶきホームページにアップ致しております。
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by ooca | 2014-06-18 13:50 | 櫻香のつぶやき

昨日演じてます。

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穏やかで、強くは、女子の持ち味。誠実も大切にしたい。


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by ooca | 2014-06-16 15:06 | 櫻香のつぶやき

紫陽花の色は変われど

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「ハジメマシテ!
お稽古場にいます!生まれも育ちもニューヨークです」
ということで、以前、むすめ歌舞伎公演に出演された、ニューヨークの女優さん達から頂いた赤ちゃんゴリラさんです。彼女たちの劇団は今どうしてるのでしょうか。
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by ooca | 2014-06-10 11:54 | 未分類

お知らせ

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このところのお稽古、柴川さんです。
さて、8月31日(日)名古屋能楽堂
[美しき小さなひとつ]をテーマに隅田川と、かかみの里を上演致します。
隅田川、能楽14世高安勝久氏の舟人をお願いいたしました。。
狂女をいたします。第一回櫻香の会で、初めてさせていただきましたが、
再度煮詰めてみたかったのです。
隅田川は、能から歌舞伎にうつされ、ヨーロッパではオペラに創られ上演されています。先日、高安勝久氏と申し合わせ、歌舞伎の歌詞は、言葉、詞章は少ないのですが、清元の美しい語りの節に、言葉以上の情景が感じられます。見る者を惹き付けていく魔力のようなもの、それは、物語を越えて鑑賞者に不思議な体験をさせることも可能な力があります。
能楽は、一つ一つ、縦糸、横糸で織り上げた美しい織物のような演劇です。
能楽の詞章から、1人子を探す母の心と水の関係を感じることができます。
そもそも、水というものは浄化であり、活性でありながら、時に恐ろしい負に向かわせもします。
1人、幼子を探す母と、水の関係性を能楽の隅田川全体から、感じとれなくてはこのお話が、たんにお話ということに過ぎず、それを乗り越えていくことを気づかせるものがあります。
6月29日、2時から、高安勝久氏と、能楽と歌舞伎[隅田川]上演にさきがけて。於、中部邦楽教室。

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by ooca | 2014-06-06 15:08 | 櫻香のつぶやき

岡安さんを憶う

昨晩、瀬戸電に揺られ、お通夜から帰途。お稽古場へ。

名古屋の芸能記者、岡安辰雄氏が旅立たれた。

岡安氏が記者をめざした大学時代から、私共の家との
つき合いが始まり、祖母と、母、私と、三代を見続けて頂いた。
50年前、ここにお稽古場を移転した時にも、記者としていらし
ていただいている。

この地域に限らず、多くの芸能者が
お世話になった。

私は岡安さんに、最後まで、心配をかけ。
病院を抜け出してかけつけて下さり
むすめ歌舞伎について遅くまで話し合った。
お帰りの際、私はお礼を言い、頭を下げると
岡安さんの足には、病院でのサンダルのような
スリッパ……。岡安さんは、いつもの
通り、軽やかに笑ってうなずいていられた。

昨晩、岡安さんの息子さんから、その時のことを
伺い、あの笑顔を思い出し、[お別れ]の笑顔とし
て頂いた気持ちになった。

思い出の数々を、話しているうちに、岡安さん
本人と話しているような気がした。

有り難うございました。
歯痒かったでしょうね。
できましたら、もう少しだけ
見ててください。

引き続き、お願いします。

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by ooca | 2014-06-03 06:50 | 櫻香のつぶやき

柱のしるし、見―つけ

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少し会わなかった、アイラブかぶき終了生さん、大きくなりました。今日は、久しぶりにお稽古場に登場。お姉さんと一緒に少しお稽古をしました。体の扱いを忘れてなかったことより、とても優しい素敵な少女に成長して、それが何より嬉しく思いました。
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by ooca | 2014-06-01 17:15 | 未分類

本棚紹介から

ポール・クローデルの日本論。「日本芸術の
基本には、自然と人間の奏でる音がある」
外交官として日本に滞在した1920年代
三味線の音色や笛、太鼓、足袋と
畳の引き締まった摩擦の音、着物がすれ合
う時の微かな風音。クローデルは、こんな
日本に触れていたのでしょうか。
本日の日本経済新聞、リーダーの本棚
大原美術館館長、高階秀彌氏を読みました。
日本の美しいことは、三味線や、茶道を覚
えることではないのです。
昔より人が、好むことは、技術ではなく
目のような耳であり、心のような耳を持つ
ことだったように思います。そして
何かの訪れを感じながら、待つようなひと
とき、この時を芸術といってもいいと思い
ます。
伝えていく人が、何を考えていくのか
耳は、目。目は、耳と、戒めながら、様々
思い返します。















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by ooca | 2014-06-01 11:24