市川櫻香の日記


by ooca
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好きな言葉

「花を弄(ろう)すれば香衣に満つ」花をもてあそんでいると、花の香りが着ている衣服にしみとおってくるように、よき教え、よき友、よき環境の中に、つとめて自分を置くようにすれば、おのずからよくなる、と読みます。11月1日古典の日、よい出会いになります。わくわくと、この日に向かっています。
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by ooca | 2014-10-30 08:34

[お目出度い]

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歌舞伎、壺坂霊験記の澤市さんは、優柔不断にして楽観的かつ身勝手。妻が浮気をしているのではないか、自分が生きていては、妻の幸せはないのではないか、と、ウジウジ考え、ひたすら一方的に妻への疑いの思いを膨らませる。私はこの夫の思い詰めていく行方を追ううち、妻、お里が『自分化』していることに気づかされる。
本当は、前場の二人の日常をじっくり見たい。今回の上演でも、ボーッと考えこむ夫に、立ち止まりちょっと様子を見たり、ため息したり、嘆いたり、思わず叱りつけたい気持ちを押さえたりし、いよいよ劇的な運命に至る。
澤市は、どん底に落ちても、お目出度い人の持って生まれた解釈がある。自分がいなくなれば、妻お里は幸せになれる、妻を疑った自分の情けなさにも愛想をつかしながら、やはり、ぐずぐず。
どうしょうか、そうかな、いや違うかな、と。
私はこのぐずぐずが描かれていくところこそ、現代に思うところありと思っています。
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by ooca | 2014-10-24 08:01 | 未分類
同じ目線に立つということをよく云われます。
それは、喜びの中に深めていくことを教えているように思います。しかし、それよりも大切なのは、よき導きを得ることでしょう。歌舞伎はちょっと堕落の夢を見せながら変身させてくれます。

「夢の衣」上演台本を抜粋
原作、古典仏経典
脚本、青山俊董老師
釈尊とその弟子より

網笠の、ひとり男が恋病

ナンダ「今頃、妻はどうしているのかな
いとしい、いとしい、妻に会いたい」

心、置き炬燵

釈尊「そこにいるのは、ナンダではないか
どうしてこんなところにいるのかね」

ナンダ「はい、家においてきた、妻が恋しくて」

釈尊「そうか、そんなにソンダリが恋しいか
お前は、香酔山という山を見たことがあるか」

ナンダ「ありません」

釈尊は、衣をナンダの頭に被せる。すると、ナンダの目の前に香酔山が現れ、一本の果樹の下に
ふためと見られない醜い雌猿がうずくまっている。

釈尊「この雌猿と天人と比べたらどうじゃ」

ナンダ「とんでもない比べものになんかなりませんよ」

釈尊「お前天女を見たことがあるのか」

ナンダ「いいえ、ありません」

釈尊は、衣をナンダの頭に被せる。先程の猿は
さっと姿を消すと、どこからともなく美しい音色が聞こえてくる。これが、天上界の歓喜園というものか。ナンダの目の前に広がる光景は、美しい天女がそれぞれの夫と楽しそうに踊っている。その中に特に美しい天女が只ひとり、誰かを待ち顔にポツンと立っている。

ナンダ「お釈迦様、どの天女も相手があって楽しんでいるのに、ひとりの天女だけが相手がなく、誰かを待ち顔にしていますが、あれは誰を待っているのでしょうか」

釈尊「お前、直接に天女に尋ねるがよい」

ナンダは、おそるおそる天女に近づく

ナンダ「貴方様は誰かをお待ちですか」

天女「はい、お釈迦様の弟様でナンダ様というお方が、今お釈迦様の弟子となられて修行をしておられます。その修行の功徳でやがて天上界にお生まれになられ、私の夫となることになっておりますので、今からこのように待ち焦がれておりますのでございます」

ナンダは、天にものぼる心地でそのことを釈尊につげる。

釈尊「天女はそんなに美しかったか?お前があれほど愛おしく思っている妻のソンダリと比べたらどうじゃな」

ナンダ「とんでもない、天女とソンダリと比べたら、ソンダリはあの香酔山の猿のようなものですよ」

ナンダは、ソンダリのことをいつの間にか忘れてしまい、一生懸命修行をすれば天女と一緒になれると、もうそのことばかりに夢中になって修行に打ち込むようになりました。

東に病の人いれば
もしやそれかと、背なでさすり
それで功徳と願かけて
西に動けぬ人見れば
持ち金与え功徳なり

急いで、ゆかんせ
天女と夫婦になるならば

続きは、11月1日1時、愛知県芸術劇場中リハーサル室で。お待ち致しております。宜しくお願い申します。

2500年前の経典から、青山俊董老師が脚本にされました二点の作品から、この釈尊とナンダを
11月1日古典の日に因み上演させて頂きます。上演時間は、20分ほどの作品となりました。三味線音楽と琵琶、笛を使い、青山先生から構成をお許し頂きました。併せて、壺坂霊験記を上演致します。こちらは夢の衣と比較しながらご覧になると、より一層興味が深まります。壺坂はご存じの方も多い義太夫の名作です。歌舞伎でも大変人気の演目として、広く愛されてきました。互いを思う欲得のない心に胸を打つのは、いつの時代にも変わらないものです。夢の衣と一対としてご覧になるのも一興です。

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by ooca | 2014-10-17 07:59

お稽古

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11月1日「夢の衣」「壺坂」昨日に引き続き今日もお稽古。昨日は、夢の衣をお書き下さった青山俊董先生もお稽古をご覧になられてご意見も頂きました。各務原からの皆さん遅くまで有難う。今回の《歌舞伎を読む》は、台本は、演出的に持つ以外、持たないスタイルをとりました。役者と、役の混じりあう部分の面白さが、わかりやすく舞台に現れています。
歌舞伎衣裳、かつら、歌舞伎のお化粧をしていなくても、泣けて笑って、後からうなづいて、「あらためて、歌舞伎って素晴らしいと感じられた」とギャラリーから感想を頂きました。私もお稽古をしながら、人の心を様々に感じられて。心の美しさは強さ・・本当にそう。笑って面白くてやがて、胸にじーんときます。

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by ooca | 2014-10-16 22:53 | 未分類

「夢の衣」について

夢とは一体何か。
それは、過去の人間の記憶

過去を呼び戻し、現在を物語化する

衣は男の心の中を見せる
男は、衣を頭にかけ幻像を見る
その幻像を現実のうちに呼び戻そうとする。

夢中に働く

ドラマは、地獄の獄卒の
「あわれ、あわれ」と鞭する声に
男は、震え上がり我にかえる
夢は、過去の記憶である。

このお話しを歌舞伎にしました。
笑ってもらえることを目標に











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by ooca | 2014-10-14 15:25

歌舞伎一期一会

道元禅師が説かれている「知るべし」に、心したい二つの大切なことが書かれています。

一つは、私に本気で求めようという心が起きなくても、本物に出会うことで、やがて道を成就することができるであろうということ。

二つ目は、人に出会うことがなくても、本気で求めようという心があれば、その心に導かれて、人にも教えにも出会い、道を成就することができるということ。

私は幸せにも生まれた時、一つ目の環境にありました。明治生まれの祖母を校主に、立派な方々が新たな方針で邦楽を日本の誇りとして教授する教室を創設し、その翌年に私が生まれました。生まれ落ちたときからお稽古場の空気を吸って育ちました。素晴らしい先生方先達が毎日いらっしゃる、そういう環境にありましたが、時代が祖母から母に代わり、私の中で反発もあり自主性が生まれていきました。
そのような中でむすめ歌舞伎が始まりました。
若い頃は、そういった環境に反発もし、また、否定し、おしきせを受けてゆくことこそ納得の出来ないことでした。しかし、だからといってどう歩むかは、未々考えも足りずにいました。

むすめ歌舞伎のお陰で様々なご縁をいただいてまいりました。結成直後より舞踊を藤間藤子先生のところへうかがわせて頂きそのご縁から、清元の舞台の際には、志佐雄先生にお願いをし、お力添えを頂いてまいりました。先々月の隅田川の舞台では、定式外の能楽お謡との掛け合いもお引き受け下さり、皆様から大変良い評価を頂くことができました。
一昨年前の、名古屋、建中寺での「筆屋幸兵衛」の素晴らしかったこと。
昨日も、その話をしておりました。

清元志佐雄先生の突然の訃報を受けました。

大変悔いの残るお別れです。
今このように歩かせて頂いておりますのも、先生のあたたかな後押しのお陰です。
近いうちにお目にかかりお話しもさせていただき、と思いながら・・

深く感謝申し上げ

御冥福をお祈り申し上げます。

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by ooca | 2014-10-07 08:32

トクしている人の秘密

「今、この人から聞いておかなければ」と思うことは、10代からの口癖でした。回りの人達の口癖でもありました。この口癖は自然に実行しています。何かを長く考え、実行されてきた人にお会いしお話を伺っている時に感じるものがあります。
それは、トクしている心地良さです。

※11月1日(土)1時始まりです。
愛知県芸術劇場中リハーサル室
古典の日「釈迦と芭蕉を歌舞伎で、読む」
お話:釈迦2500年■青山俊董老師
禅の師家の代表を女性初で勤められています。
芭蕉320年■馬場俊吉氏
現代アート、芸術の評論をされる一方、詩人としてリーディング表現をされています。ボストン美術館館長。

是非、お集まりください。トクしている人の秘密がわかるかもしれません。お待ちしております!

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by ooca | 2014-10-05 08:35
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by ooca | 2014-10-02 20:19

Fw:

秋色深くなって参りました。
皆様、お元気でお過ごしのことと存じます。
11月1日の催しは
愛知県芸文センター中リハーサル室で開催いたします。
サロンのような空間に、200名ほどのお客様のお席を
準備致しております。

「夢の衣」青山俊董先生の脚本です。昨年からすすめておりました。大変素晴らしい内容です。
また、馬場俊吉先生の芭蕉を通した目線をお借りできたことも、意義ある内容となりました。
お釈迦様のお教えに気構えてしまう、俗世の我々には、芭蕉の感覚を得て気の休まる、親しみを感じることができます。
歌舞伎の根底に、仏教があり、俳句の感覚があること
は薄々感じることですが、あらためて、考えるのも良い機会に思います。
飄々として優しく強くは今を生きていく我々へのアドバイスのようでもありますね。
古典の日に相応しい催しとなりました。
この日の最後は、皆様と俳句の連作に興じてお開きとなります。
賑々しい、お出かけをお待ち致しております。
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by ooca | 2014-10-01 09:59 | 未分類