市川櫻香の日記


by ooca
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昨日、女鳴神

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抑えようとしても、ほとばしるものー鳴神尼と、演じられたぼたんさんから感じました。単に女性であるだけでは演じられない女鳴神を拝見することができました。環境は、信念のようなものを、体に染み込ませていくものです。伝統の仕事は、それが、一代の仕事ではないのです。
拝見しながら、様々思いました。

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by ooca | 2014-11-28 12:34 | 櫻香のつぶやき

時代と人

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私の小さな頃の邦楽演奏会のお客様を撮ったお写真です。集中した空気です。火鉢も見えます。演奏会は、お素人さん、本職まで盛んでした。
私の師匠、初代豊後半中は、『聴く歌舞伎』と銘打ち、河竹黙阿弥のお孫さんにあたる、河竹繁俊氏の後押しの中、常磐津の新作を数々作曲されました。「八代目團十郎」「おおつごもり」黙阿弥作品「三人吉三」等発表され全国をまわられ93歳まで祗園町、八坂石段下のご自宅でお稽古されていました。新ノ口村、将門、戻橋、日高川、忠臣蔵、紅葉狩、関の扉、小夜衣千太郎、お夏狂乱、大森彦七、靱猿、蜘蛛糸梓弦、八犬伝、油屋、三世相錦繍文章、生写朝顔日記、沢山お稽古をしていただきました。お稽古の時、あまりに真に迫って語られるので、聞き入ってしまったことを思い出します。お師匠さんのお顔も、人物を幾人か語り分けられるのと同時に、各々の特長をとらえた表情となられます。人物のほんのちょっとしたしこなしの中に各々の特長をとらえられていて、それが、とても魅力的でした。今思えば、味のある芸というものなのでしょう。体全部、そのあたりの空気も、ひっくるめて芸そのものになっていっている、そんな感覚を感じさせてくれるのです。魅力的でした。

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by ooca | 2014-11-27 11:55 | 櫻香のつぶやき

世界から見た文化の歴史

本日、カナダ文化省から来日、日本の伝統を学ぶ女性演出家の方にお会いしました。カナダ在住の日本の方です。
カナダの方々は、日本に大変魅力を感じているそうです。自国の歴史が短い国の為に、日本の伝統や芸能風習から学ぶことが多いと感じてくださっているそうです。雅楽や民族芸能、能狂言、歌舞伎、文楽、また、佐渡に残された能舞台を見学したり、日本全国を様々に回られています。
新潟の柏崎市の綾子舞、山形県鶴岡市の黒川能、共に今から500年程前より伝承されてきたものです。昨晩から名古屋にいらしてお会いする事ができました。名古屋は、私共の後は、能楽堂の特別企画『能面展』と、熱田神宮をまわられるそうです。
残念ながら今は閉鎖されたままの熱田神宮の能楽殿、あの神宮の森と一対に置かれた能楽殿があれば、どれ程名古屋の歴史を語ることができるでしょうー。再生してほしいものの1つです。

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by ooca | 2014-11-25 15:29
「子ども学」講演会、公開シンポジウム。
12月4日(木)午後1時より、甲南女子大学8号館
自由に参加できます。
甲南女子大学国際子ども学研究センター/お問い合わせわ078-431-0397
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by ooca | 2014-11-24 14:31

豊後半寿美の舞台

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本日、名古屋邦楽大会に出演
母86歳、無事勤められました。
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by ooca | 2014-11-23 16:37 | 櫻香のつぶやき

身体表現×黒御簾音楽

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「封印切」の場、愛し合う者の愁嘆を、人の情感に添わせていく『お前の袖とわしが袖、合わせて歌の、四つの袖』
学生との即興で、学生の目に情がうつっていました。
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by ooca | 2014-11-17 17:01 | 櫻香のつぶやき

思い出しつつ

気持ちの良いことの最たることは、信頼のできる人との時間でしょう。会うことができなくても、時間が、双方の痕跡を残します。
様々思い出しつつ。
むすめ歌舞伎としていくつかのポイントのようなものがありました。伝統芸能の伝承普及の家に生まれました。ちょうど21歳人間としてもっとも大事な時期、それ以前から、アメリカ的な文化の波に回りと同様影響をうけていた頃、忘れることの出来ない舞台を観ていました。二世中村翫治郎、最期の舞台でした。感動とともに勇気と激励を感じました。その頃の私は、自分の一生ということを考え、生まれ育った環境を否定して、イギリスに行き戻ってきた時でした。邦楽が下火になり、演奏会の観客はいつも決まった顔ぶれで、同世代などいません。新しい視点をもたなければならない時代が、戦後から30年も経つのにまだ続いていました。伝統芸能は、名古屋が芸処といわれる通り、華やかで社交的なものでしたが、私は、伝統芸能に与えられていた社会の立場のような判然としないものに疑いを感じていました。今の私があるのは、あの時のふと疑った伝統芸能の社会制でした。イギリスは、一般の人達が社会制の高い関わりを持っている国でした。
生まれ落ちた瞬間から三味線や浄瑠璃の声、鼓やお琴の音を聞き始め、聞き続けてきたのですから、物心のつく前にすでに肌で感じているわけです。意識してうけとる以前に体で捉えるということは、とくに、舞踊や歌舞伎をするものには利点です。与えられてきた身体や精神から、いくら外国に行こうが、逃げ出せるものではなかったのです。祖母の思いを継ごうと思いました。しかし、祖母は、病院へ入院お別れとなりました。二世中村翫治郎さんの舞台に出会ったのはその頃でした。むすめ歌舞伎の設立。それから旗揚げまで2年がたちました。
その頃の伝統芸能に携わる人は、理屈を嫌いましたし、実際に伝えられた通りが大事であり、そのことを疑わずに稽古に邁進しているという日常でした。しかし祖母と叔父は少し違い、国文学の研究者の方が集まっては、実演家である祖母や叔父と話し合っていました。生まれてからその様子はある時期まで続いていました。今の私の中のもうひとつ肌で感じていることです。続き
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by ooca | 2014-11-16 23:14

マクロスコピック

煽る文化に対して、鎮める文化装置マクロスコピックを考える時代。多様であるのは、煽る文化。深く高く、考えることに向かうのが、マクロスコピック、鎮める文化
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by ooca | 2014-11-15 14:02
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映画「陰陽師」に晴明が博雅を救う為.秘術を用い、寿命を司る泰山府君を登場させました。春の公演は、寿福を願います。今の時期、名古屋市内から車で3時間、奥三河の小さな村に残る、花祭りの神事を見ることができます。山見鬼という、寿命に関わる鬼の登場がクライマックスです。鬼は、大きな斧を持ち現れ、人間と榊の引き合い、問答をし山に帰ります。
能楽にも、世阿弥が書いたとされます「泰山府君」があります。泰山府君は、閻魔様と話し合って寿命を決める神様とされています。お能では、花の命を延ばしてあげる優しい神様です。
写真は、お稽古場に50年咲く桜です。この桜の名も、泰山府君桜と呼ばれているものでした。この神様、昔は人気者だったようです。
さて、歌舞伎では、このような神様は現れませんが、神様になろうとする人間を扱っています。
大切な真実は、人の心の中におき、虚実を織りあげてお芝居に仕立てています。

出演者募集をしております。
詳細は、近日にご案内致します。
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by ooca | 2014-11-14 13:18 | 櫻香のつぶやき

落葉の下草の頁

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本は、1日の間に幾度か
手にします。気ままに開けた頁にほんの一瞬でも目を落とすのが好きです。何度も読んでいる本ですと、一行からその頁の内容を思いだします。しっかり読む時間がない時、ちょっとの隙、鞄の中、本棚に手が伸びます。
今、手にした本は、歌舞伎の芸の本質を、役者の芸談と生き方に探り書かかれています。
「情を主としてみるひとのこころに感ずるやうに」
「情(心)」が「わざ(技巧)」に反映し、「わざ」が「情」を達成することが大事だ、と。
芸というのは、人その人物のことーと、著者が読み手の心に入ってきて囁いてくれます。
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by ooca | 2014-11-05 13:02 | 櫻香のつぶやき