市川櫻香の日記


by ooca
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昨年の今頃と

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「隅田川」の公演前に、能楽の皆様のご協力によって写真家、澤尾氏に撮って頂きました。昨年の八月、清元志佐雄大夫、仙波清彦氏、梅田邦久氏により、舞台は大盛況となりました。船頭の能楽脇方高安勝久氏。深く心に残る公演をさせて頂きました。
「鳴神」の舞台も昨年の春でした。〈12代團十郎をしのぶ〉とむすめ歌舞伎の創立30年の特別な思いが重なりました。特別出演に團十郎先生のご長女、市川ぼたんさんが御出演くださいました。ぼたんさんの体から市川團十郎が匂い立ちました。ぼたんさんは、今年も斬新な舞台に御活躍されています。必ず観続けたい役者さんです。また、むすめ歌舞伎に是非お出になって頂きたいと思います。
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by ooca | 2015-04-26 16:37 | 櫻香のつぶやき

花道

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美しい。お稽古場に花道を通って入ります。
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by ooca | 2015-04-21 13:18 | 櫻香のつぶやき
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フランス国立ギメ東洋美術館の写真コレクションが日本で初めて公開されています。幕末から明治にかけて消え行くサムライたちの姿、その中にひそんでいる社会的背景を想像させ、見る者の心を動かします。
現実の背景にある事柄の本質について、考えをめぐらすお稽古のように、過去から連想しつつ自分のものにしていく力となります。
表現には、想像の余白をおき
見る者一人ずつとのコンタクトを望みます。
見る側の想像力を試されます。楽しいか楽しくないかは、この余情によるものでありたい。
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by ooca | 2015-04-21 11:22 | 櫻香のつぶやき
本日は、日本舞踊、歌舞伎、茶道、着付け(15期生募集)の今年度の説明会でした。子ども達の嬉しそうな声や、興味満々な様子は、花のひらく4月、心もひらけていくこの時期にふさわしい。こちらも、始まりの緊張を心地良く頂きました。
今日はもう一つ始まりに立ち会いました。
市川りきさんの御結婚です。二十年の歳月鶴舞のお稽古場で泣いたり笑ったり。夢中に過ごしました。
おめでとうございます。

始終、りきさんを優しく見守られる新郎は、弓道をされる素敵な方でした。ご披露宴での映像は、彼の勤務するダイハツの[かくかくしかじか]の面を着けて、御新郎による弓道の構えから型どり矢を放つまで、発想共にお見事でした。(DAIHATSUのCMかと思った程、完璧)

そしてりきさん、いつのまに、気高く優しい百合の花のような人になって…感動しました。
よかった!
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by ooca | 2015-04-18 20:57

苦艾(にがよもぎ)

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京都コンサートホールへ。馬場駿吉氏の連句半歌仙「苦艾」頭と心と体になじませて。高橋悠治氏の音楽、詠み人片山九郎右衛門氏、京都フィルの演奏、指揮齋藤一郎氏、定期公演。苦艾の前に、水野修孝氏の「ヴィオラと弦楽オーケストラのための協奏曲」西洋的な境界を意識外にさせる静寂と空霊。
時を共有する音の魂を受け、本題門戸に静ず静ず招かれてゆく感。一瞬をいとおしみ、永遠を。

馬場駿吉さんからのメッセージ(京都フィル第198回定期公演パンフレットより)
〔苦艾といえば70%の酒精分を含むリキュール「アブサン」に特有の香味をつける植物。その強い苦味は苦悩、辛苦の隠喩として聖書にも数ヶ所登場する。一方適量ならば強壮、駆虫などの薬効作用を現す二面性をもつ。その苦艾で自ら染め、織り上げた紬の衣に身を包んだ志村ふくみさんに出会ったのは2年半前のことー澄んだ薄緑色そのままが爽秋の微風のようだった。アブサンに添える魔性をこの織物に宿す聖性にスイッチする仕掛けーそれが苦艾としてこの世に存在する不思議さに胸打たれ、短い言葉になった〕

苦艾ー馬場駿吉独吟半歌仙より(抜粋)

爽やかに着て苦艾染(にがよもぎぞめ)の衣(きぬ)
澄みし月ほのと赤らむ

ただ人の住むが古城を守る術(すべ)
一角獣をひたすらに恋ひ
八十路なほリルケ詩集を手放さず

絶滅を危惧されしゆえ檻暮し
誰にも明日のこと知り難く

夢の余白に背音がかすか
一瞬も永遠のうち飛花落花
時空の糸を織り成して春



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by ooca | 2015-04-12 13:08 | 櫻香のつぶやき

青山播磨

番町皿屋敷、青山播磨をもう一度見たかった。今日は三津五郎さんの四十九日。三河武士のかたくなが播磨をつくっている。理解できる。
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by ooca | 2015-04-10 13:55

昨日の生活

教室八重桜下で手製卵サンドイッチ、自作ブレンド紅茶。八重は一輪もハラハラせず。子育て中の親戚との雑談。午後、河文にて、齋藤さんとお茶。先日の公演で初舞台の胡蝶をすませたお孫さんのことが互いに心地良い。齋藤氏ご紹介の阿波の女性お二人と意気投合そのままお稽古場で阿波おどり拝見、こちらは日本舞踊で交換。若いお弟子達も参加。予期せぬ展開をたのしむ。お客様お帰り後お稽古開始。家に帰り着物の始末、苦手なこと。
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by ooca | 2015-04-10 08:47

振り返って、弐

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子どもと女性達の生きている時間を、歌舞伎の中にどう使っているか、とても大切なむすめ歌舞伎公演となりました。それは、共感できるものであること、お芝居の中に真実を求めていくことでした。振りも台詞も何を表現していこうとしているかを把握する貴重な要素です。お稽古に通う子ども達とのかけがえのない時間でした。この舞台に挑戦したいと新たな子ども達も集まりました。
子どもと女性という視点に拘ったつもりはなかったのですが、昨年度の夏は、能楽と清元志佐雄先生による【隅田川】を上演しました。志佐雄先生の語りは、子どもを拐かし長旅に病になればその場に置き去る隅田川の北の果て、渡し場での闇を浮かばせ、母の悲痛な心の声が湧き聞こえてくるような空間をつくりました。子の行方を求めていく母親をつとめる私は、身体的に知るはずもない女性の記憶をあの時見ていました。隅田川を初めて演じましたのは、2007年櫻香の会第一回です。藤間藤子先生振付、蘭景先生、蘭黄先生の御指導を頂きました。清元は、志佐雄先生に初めてお願いいたしました。
それから、八年間、志佐雄先生には、「保名」「傀儡師」「北州」などまた、能楽との混声、能楽岩舟を基に新作「天の探女」など新たな演目をお願いいたしました。
昨年度の隅田川は、情況描写の部分に謡いを、狂女本人の心表を清元で、状況描写を、打ち物により、狂女ゆえのめりはりを広げていく演出を試みました。
この隅田川を終え、1カ月半後に志佐雄先生と突然のお別れとなりました。
残念でなりません。
多くを学ばせて頂きました。ただ有難いばかりです。
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by ooca | 2015-04-08 23:50 | 櫻香のつぶやき

振り返りまして、壱

昨年度は、4月26日【日本の魅力を探る】吉住小三代先生の演奏とお話しを伺わせて頂く催しから始まりました。能楽師の家から、そっと植え替えられるように、長唄吉住家に嫁がれたこと、日本の伝統のお三味線についてを女性の視点で話されました。芸に対した一瞬がやはり美しい。体から音色が聞こえてくるように思いました。自分の本来の健やかな心と、舞踊や三味線、型や形が身体に繋がっていくことを子ども達に伝えていけると良いと思いました。
夏に開催しました「日本の魅力を探る」には、名古屋ボストン美術館館長馬場駿吉先生による、芭蕉の映画を拝見。芭蕉の句を解説される馬場先生のその魅力も探るひとときでした。馬場駿吉先生の身体感を通じた発想と見方の元は、御本業、耳鼻咽喉科の代々のご職業の研究論文から理解することが出来ました。身体の機能を客観的に捉え、更に心と体を使い深淵に挑まれ俳人として実験的な活動も続けておられます。歳を経て、体が心と柔らかく沿うその時代の楽しみをお伝え頂いているように思いました。芭蕉連歌の映画は、日本の和歌や俳句に影響を受けたアニメーション作家ユーリー・ノルシュティンが発句を担当、芭蕉とその弟子をアニメにしています。
小さなもの、花びらや小さな虫、見えない風や、触れあう小さな音、そういったものから大きなものへと見る者を想像させる。人が生き死に、また生まれていく繋がりの生をごく自然に感じさせます。
ノルシュティンの描いた人物は、馬場駿吉先生と似ています。なんとも雅びで優しい。


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by ooca | 2015-04-08 10:17

今日、手にしたもの。

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今年も例年通り世の中の桜から少し遅れ、お稽古場の八重桜が咲き出しました。この時期は、桜の事が気になってお昼間も夜も、まして雨など降りましたら落ち着いていられません。特にお稽古場の八重は老木ですから、冬の寒い夜はつい言葉をかけてしまいます、「大丈夫?」
月に照らされた桜は、青白くて木の皮を着けた精霊のように見えますから、人間の言葉も届くように思えます。

先日の公演【新たいさんぷくん】は、世阿弥作【泰山府君】を元に脚本を書かせて頂きましたが、どうやら自分の中にある日常の事柄が、偉大な世阿弥に導かれ物語となってまとまったように思います。最後は子ども達の持つ、見えないが、見えてくるような純真なものが形を通し、ご覧頂いた方々に届いたように思います。
好きな箇所は、泰山府君と天女の問答です
「鬼神に横道あらんや」=邪念を持つことならんと天女に教えます。この言葉を口にすると、大きな力を得たような心地になります。

昆虫記のアンリ・ファーブルを曾祖父に持つ、ヤン・ファーブル氏と、後藤繁雄氏との対談に
後藤:自分の中で育っている「妄想」というか、「無意識」に形を与えていくことは、時間が必要ですしそれが創造性の源泉になると思うんです。

ファーブル:自然は、自らの仕事をちゃんとしているだけです。人間はそれを理解出来なくて、偶然と呼んでいる。
(独特対談、1998年)
それは、型であったり、秩序であったりします。
体と心の形を【新たいさんぷくん】は大切に出来ました。

子ども達、大人の皆さん、有難うございました。

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by ooca | 2015-04-05 18:32