市川櫻香の日記


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いよいよ〜な日です

歌舞伎座 本日、千秋楽。東京はどしゃぶりの雨だそうです。市川團十郎先生の助六の素晴らしいことを、想像しながら、明日、いよいよ第一回櫻別会の最後のお稽古に挑みます。どうか、團十郎先生が、無事に千秋楽を納められますようー。
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# by ooca | 2010-04-28 08:03 | 櫻香のつぶやき

尊いことはいい空気

 昨晩、「素晴らしい舞台を拝見できた」と、舞踊会に伺った夫の感想を聞きました。
彼は、自分のお稽古を終え、旧名古屋市民会館へ。当年、94歳の日本舞踊家の方の舞台をー。
自然に涙が出て、得も言われぬ心地を頂き、帰ってきたようです。
それは、第五十回文和会、西川里喜文会主の清元「雪月花」の舞台、助六を踊られました。
 私は拝見出来ず、残念でした。

 藤間藤子先生の晩年、国立劇場の幕が降りるのを惜しむような劇場の空気。
 中村歌右衛門丈の晩年、千秋楽の静かなるあの熱気。

 思い出します。
 
 むすめ歌舞伎の発足と今の私に、かかすことの出来ない、京都南座。
昭和57年12月26日の二代目中村鴈治郎丈の忠兵衛。
見えない糸ってありますね。ちゃんと出会っていくようになっているのでしょうか〜。

 物に感動もあるでしょうけど、やはり人に感動することは尊く思います。

  お稽古場の八重桜は、本当に頑張ってます。
  「大風厳禁!」と言いながら、桜の小道を通っています。
   

        今日もありがとうございました。
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# by ooca | 2010-04-26 00:00 | 櫻香のつぶやき
NY在住の歌舞伎の研究者、ローレンさんは、「Danjuro's Girls: Women on the Kabuki Stage 」の著者です。彼女と私は、ある時期ごとに、沢山語り合いました。NYから単身日本へ。ジャパンタイムズの記者をしていた時代、それから少し年月を経て、帰国し結婚、NY市立大学の大学院生として日本の演劇を研究され、国際交流基金の人物交流を受け、再び来日。この再会は、嬉しかった。なぜなら、私達はその時、今から8年前、オランダ、ベルギーからの招聘を受け、準備も終盤を迎えつつ、未だ不安の真っ只中だったからです。
彼女は、初めて会った時から<歌舞伎、伝統の今を海外に伝えたい><大歌舞伎のみではない、今そのままの様々な状況の歌舞伎>を伝えようとしていました。
更に、私に、NYで今、上演しているお芝居、オペラ、バレーを見ることを、とても強くすすめてくれました。
何故今日この事を書いているのでしょう〜それは、歌舞伎座、御名残4月公演の筋書、千玄室氏が歌舞伎座に寄せられた文章に 「現在、世界中で歌舞伎がもてはやされています」「これからの新しい演劇を考えてみると、どこかでうまい具合に相互理解されていくような、言葉の壁を乗り越えるような演出と創意工夫が必要となってくるのではないでしょうか〜」
ローレンの待っていたNYは、確かに古典の伝統が、様々な表現方法をとり続けていました。

歌舞伎を始め伝統の仕事に携わる人は、よく「工夫」という言葉を使います。
時代に合わせて工夫をする。また、切り替えをしていくことは、それは道を歩むことの楽しみと苦しみです。
工夫は、息をすることと同じです。大切に丁寧に、時代の中で切り替えていきながら、根底を守ることを私たちの先祖はされ今にあります。
(私の思う根底は「心の遺伝子」です・・いい言葉。NHKの新番組名にも使われていましたね)

日本の伝統は、始まりとお終いを、小さな頃より大変重く教えます。
それから、揃えることなども、言われなくても自然に従っていくことを身につけていきます。
工夫の前に、基礎を作り「心」を一つにして皆さんと工夫という段階に入ります。

歌舞伎は、主要の人物の<出とはけ>、古典邦楽では、語り出しとおしまい、その中のまた、クドキや更なる展開などの切り替え・・、息を吸って、はいて、で、一つの宇宙、また息を吸ってはいて、と連続します、始まりとおしまいの継続です。

目に華やかな工夫も、見えない工夫の連続によります。その暁が、見事なあざやかな名人となって私たちを魅了することになります。

私の6歳に入門し、基本を教えて頂いた西川鯉女師は、いつも 「えみちゃん、上手な人はね。見えない筋肉を動かしているんだよ」とおっしゃって、見えない筋肉って・・と考えていましたが、見えない筋肉は、技術だけでは、どうにもならないことと気づくのは近年です。

時代の風を吸い込んで、工夫が現れてくるのには、ずいぶん時間のかかることです。
皆さんが櫻の開花を待つように、伝統に携わる様々な人達を、楽しみに見て頂きたいと、勝手なお願いとなってしまう今日のブログでした。

お稽古場の八重桜は、雨の中、花を残してくれています。きれいです。

今から、正座の手助けとなる、合びきを試作中の皆さんのところへ向かいます。まだ、がんばっているかな~
4月29日は、私共のお稽古場が会場です。椅子のお席とお座布団でのお席の用意となりますので、お座布団のお客様の為に~と、一元屋さんの<きんつば>持って走ります。

      今日も、ありがとうございました。
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# by ooca | 2010-04-22 22:00 | 櫻香のつぶやき

桜の木の下で

昨日は、咲き揃ったばかりの家の八重桜に「凄いなぁ、頑張って」思わず声をかけてしまいました。夜まで降り続ける雨に、一輪も花を散らさずに、ただその花びらと花びらの間に露を含み、ひたすら力を込めて、雨にうたれていました。
老木の、その姿の美しさに圧倒されて、桜を見上げて、佇んでしまいました。
素敵でした。
ちょうど、今日は、桜入り、(しかも八重桜です)の五一ワインが届きます。桜の下で、昨夜の健闘に乾杯します。
実は、昨日、家の近くの古本屋さんで、清元志寿太夫の「清元ひとすじ」をみつけ、閉店9時近くに、購入、その戻りに、この老木の桜の姿に気がついたのです。志津太夫を読みながら、あの桜との感覚がつながって、自己でこたえていく、強い芸のかたちを確かめたような心地です。いつも読んで下さって、有難うございます。
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# by ooca | 2010-04-17 10:24 | 櫻香のつぶやき

雨の日は、端唄ですよ

 傘をさす日は、よくこの唄を口ずさみます。

  『雨や大風吹くのに、から傘がさせますかいな~
   はい、骨がおれまする〓』

 母から教えてもらった、端唄です。
 この唄を唄うと、なぜか楽しくなるので、傘と雨仕様のお草履も
 ついつい、ノリ気味になります。
 唄いながら、気持ちは焦っていましたが・・

 本日は、藤間蘭景先生のところへ、お稽古に伺いました。
 1983年 むすめ歌舞伎結成後、藤子先生に、振付けを
 して頂く機会を得て、以後、代をつながれておられる
 蘭景先生、蘭黄先生には、様々に足りない私を
 お導き頂いて、本当に有難く思います。
 
 来月5月5日、藤子先生の十三回忌にあたり
 追善の「紫紅会」が、国立劇場で催されます。
 なかでも、藤子先生振付、八作品が上演されます。

 藤子先生の素晴らしさは、たくさんの先生、先輩をさしおいて
 申し上げることもはばかりますが、晩年、お稽古して頂けた
 事は、今一つずつ大切に浮かび上がります。
 お稽古は、振りを覚えるということ以外にも、深くて大切な
 ことがいっぱいです。
 
 少し心易く言ってしまうと、いらっしゃっている方、皆さんがきっと
 そうでしょうが、私も蘭景先生が大好きで、もう25年になりました。
 先生の目に映る私を、お稽古を通し、知ることもあります。
 見えてしまうのでしょうね~厳しく温かい先生です。
 お忙しい中でも、いつもお稽古有難うございます。
 このご縁を頂いた様々に、心より感謝。

 ところで、私はと言いますと
 
 非常勤講師を勤める、甲南女子大学から、最近届いた
 授業評価アンケートによりますと 
  
 「かわいくて、おもしろくて魅力的」あまりきびしいイメージではないようです。
 ともかく、歌舞伎の世界はとても新鮮でしたということでした。

 
 
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# by ooca | 2010-04-12 00:00 | 櫻香のつぶやき