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市川櫻香の日記


by ooca
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時に笑顔を送れるよう

新しい門出には、船旅をするように勇気が必要です。時に笑顔を送れるように、と。歌曲「タイムトゥ・セイ・グッバイ」を聞いたら、勇気がわいてきました。
雨も風も嵐も、もし、私が、雨や風や嵐の一つだとしたら、冷たい、寒いのは、あたりまえ、自分ですから、ゆうつ、不安は、ありません。雨は、どんな感じで降ってきたのかしらん、風は、どんな感じで吹いてきたのかしらん、嵐は…。身体表現は、考えることから、しぜんと体が動いていきます。縮んだ心は縮んだ体。前に向かう気持ちだけが、体を伸びやかにするようです。
甲南女子大、身体表現、歌舞伎の伝統演技から、みずみずしい心と体を考える授業です。考えること、そこから生まれる心に、注目することを目標にしました。実演者、また、鑑賞者となって、皆で考えてみました。今日は最終授業です。
# by ooca | 2012-01-30 13:52

ブログをして

先日の『冬の松島』、いつもより読んでくださる方が増えていました。このことは、皆さんが、同じように東北の冬を思っていると、いっていいのですね。東北に足を運んでいないけど、いつも気にしていることを、伝えたい。そんな私のような人沢山います。何もできないことに、自分の中の、3月11日に蓋をしてしまわないように、きっと何かできる、と。松竹座千秋楽、関ノ扉を勉強に。草木の精が『我は非情の桜木』その櫻が、『人界の情を賜って…』と語ります。語るというより、自身の正体をあらわすのです。私はここに、たまらなくなります。あつくなるより、もっと深いものを感じます。
# by ooca | 2012-01-26 13:59

冬の松島

こんなに寒いと、やはり東北の方々のことを心配します。
歌舞伎の台詞や、日本の踊りは、体の芯を使います。踊ってほしい。台詞を大声で言ってみたらどうでしょうかと、伝えたい。「松島」という曲は、春は櫻を楽しみ、夏や秋は、海に生きる女や男の風情を描き、そして、冬は、冬は、寒さの様子を秋のしみじみとした曲調から、がらりと変わり、激しく、重くしかし、力がわき起こるように、聞く者、踊るものを、まるで、夢中にさせ身も心も一つになっていくように感じさせます。東北の厳しさを、辛いというより、体中で吹き飛ばすような感じに聞こえるのです。踊り手はその曲にのせて、当然、厳しさを乗り越えていく人々の心と姿となり、見る人には力強さと元気を与えます。
春を待つことより、今を激しく、<生きる力強さ>。いつも、この曲と東北が頭から離れません。
# by ooca | 2012-01-24 22:43
見えるものから、見えないものへと、自然な想像に向かう、その境のあいまいさに、胸がときめきます。あいまいを水墨画のにじみにうつしてみると、その無限な可能性や広がりに魅了されるのと、同じものを感じます。
京都の仁和寺、東寺などで、花の作品を発表されている、ダニエル・オストさんと昨晩お会いしました。
オストさんの作品は、西洋の彫刻的な造形と、日本の『生死』を感じる日常的な現実と現実ではないものの滲みの部分、目に見えるわけではないのですが、しかし、オストさんにより、草木の生から死へ向かう、あたりまえの、生きるものの姿を感じました。意識がにじみあって、非日常へ見るものを誘っています。
こういうことは、意識のあり方ひとつのことなのです。自己と他がひとつにとけ合い、他が自己とも成り代わり、そのことで、技術以上のものをにじませました。
私達の先生、先輩は、人についてたまに、『何かがちがう』『ちょっとちがう』と、同じ土俵にのせることをやんわり拒む時につかいました。これは、いわば、『ものが現われない』、『あるものがない』ことなのです。あるものというのは、現実ではないことを迎えるために必要な何かなのです。私にはまだ言葉にあらわせません。
# by ooca | 2012-01-21 23:11

催しのお知らせ

2月4日(土)名古屋市中区千代田3丁目10番3号舞台半寿にて、村上信夫さんをお迎えし『言葉』(タイトルは近日に決まりましたらお伝えします)についておしゃべりします。午前10時から12時まで。詳しくはメール、お電話でお問い合わせください。
# by ooca | 2012-01-20 17:52