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市川櫻香の日記


by ooca
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本日、紫紅会

常磐津「山姥」藤間蘭景師。プログラム解説【山姥とは山に住む鬼女のことで、山中で自ら布を織り、児を生んで育て、それを山々の主にしたという伝説があります。これに足柄山に怪童丸という剛力無双の少年がいたといういわゆる「金太郎伝説」を結びつけて一篇の戯曲としたものが、近松門左衛門の「こもち山姥」、常磐津の「山姥」はその130年後、1848年初演。〜山に棲む「山姥」が、四季折々の風景に、当時の生活を重ね合わせて語る「山めぐり」は能楽のクセの部分が取り入れられた作品〜】 観客と蘭景師の間には、すべてを忘れて共に無の中にあるような、そんな感覚を持ちます。芸術の奥にある心、いや、それさえ忘れて入っていく、陶酔ではなく夢心地でもなく、確かに共にあるよろこびを感じられました。有り難うございました。
帰りは、むすめ歌舞伎、市川りきさんと、頂いたお菓子、フレーバーのブラウニー&チョコチップとコーヒーで名古屋まで。節電により国立劇場のロビーも落ち着いた明かりです。以前と比べれば確かに暗いのですが、私は舞台に集中できる感覚です。
今まで、明かりは、何を私達に見せるためだったのでしょう。と、考えてみたいと思いました。
いつも、始まりに向かって。
by ooca | 2011-05-07 21:48