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市川櫻香の日記


by ooca
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創造的ダンスとは

創造することは、文字から入りやすく、それを言葉にし、言葉に心を大きく入れることを、例えば、浄瑠璃を語るように覚えてみたら、悲哀や喜びが、身体にゆさぶられるように感じることができます。それにより、情景や感情を、自然に全身で表現することができます。感情を言葉にすることも、歌舞伎=浄瑠璃の節や、伝統楽器の伝統的な旋律の決まり事を、習得することにより、より合理的に感情を、大きく伝えていくことができるようになります。
身体でも、歌舞伎の基礎表現となる、日本の伝統のダンスの決め事を学び、その由来や、心理的な面を学び、身体の基礎訓練をし、体と気持ちを整えると、次にやっと創造的なダンスに発展していくことができます。
日本の伝統的なダンスの基礎訓練が、世界に誇る、日本の姿と、精神に、つないでいくものであると思います。

日本には、古くから大変繊細な表現の、日本のダンス、舞踊が伝承されていますから、この日本独自の表現を学べば、地域や、人間の歴史的な歩みや、営みにもふれることになり、より深い洞察力を身につけることができます。
歌舞伎は、元はダンス(出雲の阿国さん)から始まり、先行芸能の能、狂言を、取り入れた、民族芸能の一つでもあります。

日本の風習や、風土を慈しみ、人間の日々の、感情を整え、身体を鍛えながら、踊るダンスを指導することを大切に思います。形になる身体を必要とする伝統のダンスは、必ずその心を丁寧につくることが必須です。
個人の訓練であっても、結果は、大勢が一つになって行動するダンスの美しさにつながります。
厳しさに絶えるためには、助け合っていくことが必要となっていきます。

武道も芸道も、道を求めていく姿勢です。その教育方法は、指導側も、受ける側も、互いを鍛えることにあり、また、そのことは、道徳を学ぶことと同じ意義があります。
今、文部科学省の新しい学習指導要領は、【子どもたちの現状をふまえ、「生きる力」を育むという理念のもと、知識や技能の習得とともに思考力・判断力・表現力などの育成を重視】しています。
これからの学校で、子供たちに伝えていく大切なことを、大人の私達が学び、研究していかなくてはなりませんね。
今日は、印刷物のデザインをお願いしている石田真貴子さんと朝、こんな会話で打ち合わせをしました。

ちなみに、ダンスを、舞踊と和訳されたのは、明治時代、坪内逍遙先生です。
日本舞踊は、日本のダンスということです。

<教育要綱の中に上げられました、民謡舞踊は、地域の盆踊りの賑わいにあるとおりです。
その踊りは、地域に行き踊るものだと思います。お盆に先祖の帰りを待つ気持ち、送る気持ち、地域の厳しい自然に生きている人間の歴史などを単調な繰り返しの旋律の中に、思いを込め、年齢を超え、職業を越えて踊ります。地域の方々が、伝えていくことが大切です。その地域にでかけて行き、盆踊りを体験し、地域の歴史に触れるのも良いように思います。こんな時、学校で日本の伝統のダンスの基礎授業をうけている人は、どの地域でも振りや形を覚えることが容易となり、かつ、それ以上に、多くの人と共に踊るダンスの楽しさを味わうことができます>
学校で伝統の歌舞伎ー古典舞踊を是非授業で指導できるようになったらと、思い続けています。
学校関係の方、是非、ご連絡下さい。
by ooca | 2012-03-16 12:29