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市川櫻香の日記


by ooca
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漢文調

昨晩、中島敦について話した。
中島敦のすぐれた文章は、漢文調の、打てば響くような、みずみずしくて篤くするどい。
今、徳川美術館に併設されているほうさ文庫で、尾崎久弥コレクションが展示されています。その尾崎久弥氏が寄稿したプログラムの挨拶文なども漢文調でした。
尾崎久弥氏は、物心つかない頃からの、私の憧れの先生です。プログラムの文章は、伝統芸能への叱咤激励。たまに読み返しても、未だその熱が伝わる。祖父も漢文調で、短く威厳ある手紙だった。
漢文から、中国の古典へと進むことはなかったが、漢文調の文章には、自分がその場で、励まされ叱咤される感覚になります。はるか遠くを見る心持ちも、教えられました。
『李陵』を読み直してみます。

今日は、御園座
【ふるあめりかに袖はぬらさじ】
に囃子方でいらしている、喜三代さんと一緒に、彼女の父堅田喜代蔵さん、叔父、杵屋栄津五郎さん、叔父、岡安南蔵さんの懐かしいお話しに花を咲かせました。
玉三郎さんの映画『夢の女』のお三味線も、栄津五郎さんでした、映画の中の不思議なリアルが、夢のような感覚で感じられるお三味線でした。明日は体験講座です。
by ooca | 2012-05-05 00:18