市川櫻香の日記


by ooca
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真摯な愛情は自分を甘やかさない、はい。

「子供たちに、三味線を弾く経験を」と、8年ほど前に、市立丸の内中学から、私の方へご依頼をいただきました。丸の内中学の当時の教頭先生を、お連れくださったのは、私の幼い頃の踊りの大先輩からの、ご推薦でした。お稽古場にいらした教頭先生が、少しお話しをされて、思い出されたように、「このお稽古場には、昔、叔父を迎えにきた覚えがあります」偶然にも、祖母のお弟子さんのご主人が、教頭先生の叔父にあたられるということで、私も、お顔から連想し、みるみるうちに、子供の時代に出会った優しいお顔を思い出しました。めぐり合わせを有り難く、音楽の授業で邦楽を取り上げてくださることへ、心より感謝致しました。
もちろん、なくなった祖母や、戦後、邦楽の普及に動かれたお弟子さん,支えてくださった方々にも御報告しました。皆さん、学校での日本の伝統文化の総合授業のことをおっしゃられ続けておられましたので、私にとっては、皆さんの思いを受け継ぐかたちとなり、嬉しい反面責任重大に思いました。

こういうことの繰り返しにより、伝統は次につながっていきます。
つないでいくのは、心と心、応援してくださった方々の心と次のつなぎ手の心。大切な心のつながりが継続されていきます。

お稽古は、楽譜やビデオではなく、師匠を、師匠として習い、真似ていきます。その生き方や精神にも、触れていきます。
人に対する愛情も謙虚さも、芸を伝える大切なすべてとなります。

時に、生徒の声は大人達より確かだと思います。生徒は先生を決められません。先生の選択方法は、人物であるべきと、今更このことに立ち戻って考えます。私どもからご推薦する先生に対して、毎年度、生徒に対する愛情真摯さを評価した上、伝統の授業をお引き受けする必要があるとつくづく感じています。
このことは、何も先生選択に関わることだけではありません。人間社会すべてのことに関わります。
いつでも、本当にこれでいいのですか?考えていくことが、「次へつなぐ」ということです。

これまで大変素晴らしい先生方に出会わせていただきました。
団十郎先生のように、輝きながら深くされていかれるのは私達のお手本です。
今日は、『伝統をつなぐ』大人の舞踊です。
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by ooca | 2012-08-05 12:02