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市川櫻香の日記


by ooca
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衣裳

歌舞伎の衣裳は、新作となると
大変です。お芝居の内容と、時代
や役どころなど、台本から、想像
しなくてはいけません。
大切なことは、美しく華やかで
作品の筋を立てながら、序破急に
心を配ります。
この衣裳は、「村国男依」
を題材にした、紅葉深恋鐘の序に
あたる場の侍女の衣裳に選びました。

お話しは、白拍子、きらら一行が
かかみの里に立ち寄り、秋姫の亡魂に
救いを求められ、「娘道成寺」を踊り
そこに、現れる霊魂にかかみの里につ
たえられている、悟りを伝える鏡で悪念
から解き、更に、60年に一度の奇跡を
おこす。
白拍子とは、巫女
の性質も持ち、また、神様の憑依を受けた
りもします。

悪念怨念を祓い、善を導き
ます。白拍子きららの活躍は、これからも
続きます。きららの、髪型は、みずらにし
ました。古代の人、特に陰陽に関わる人の
髪型です。きららの、好みとして、古代
巫女ファッションを選び、石のアクセ
サリーを沢山つけることにしました。

もう一人、神様からのお告げを伝えるお
姫さまをつくりました。
その名も「天の山、雲の前」。
各務原の山とそこにかかる雲を想像する
ような役どころです。
衣裳も、能「巻絹」を思わせるものに
しました。
子供達二人は、雅楽の胡蝶をイメージ
しました。
花の精は、とにかく可愛いい、品よし
姿よしの娘たちの、自然な美しさ華やかさが
心を和ませます。
時代考証より、若さの時分に咲く花を大切に
考え、大冒険をした衣裳です。
乞う御期待。
11月3日(日)二回公演、各務原「村国座」
奇跡を伝えます。
by ooca | 2013-10-23 00:49