本棚紹介から
2014年 06月 01日
ポール・クローデルの日本論。「日本芸術の
基本には、自然と人間の奏でる音がある」
外交官として日本に滞在した1920年代
三味線の音色や笛、太鼓、足袋と
畳の引き締まった摩擦の音、着物がすれ合
う時の微かな風音。クローデルは、こんな
日本に触れていたのでしょうか。
本日の日本経済新聞、リーダーの本棚
大原美術館館長、高階秀彌氏を読みました。
日本の美しいことは、三味線や、茶道を覚
えることではないのです。
昔より人が、好むことは、技術ではなく
目のような耳であり、心のような耳を持つ
ことだったように思います。そして
何かの訪れを感じながら、待つようなひと
とき、この時を芸術といってもいいと思い
ます。
伝えていく人が、何を考えていくのか
耳は、目。目は、耳と、戒めながら、様々
思い返します。
by ooca
| 2014-06-01 11:24