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市川櫻香の日記


by ooca
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日々

時間という財産をどう使うとも
幸いに良い生き方を選び、そして更に
選び続け、命を尽くしていく
これが一生現役ということなのです。

楽がしたいなどもったいない
いただいた命を有り難くつかう。

「人が生きていくには、人としてのよい本性が
曲げられないまっすぐさが大切。このまっすぐさをなくして生きているとするなら、それはたまたま助かっているだけ」論語(齋藤孝訳)

まっすぐは皆、生まれ持っている
自分の真っ直ぐな習性が、大人になり様々に
うつろふ。おかれた場所がどうあれ、そこで
どう生きるか。問われている。

よく生きるとは「今はよくない」と気づけること

伝統の「道」とつく、技藝は、身体すべてで
真似て学びます。自分をなくし、一心に真似
るわけです。
それは、生まれもった真っ直ぐな習性をあぶ
り出すようにひきだしていくことに。

昔の人は良いことを言いいます。
「人はお会いしないとわからない」と。
確かに身体から見えてくるその人生き方
話の中にも、その人の考えがよく見えて
くるものです。

伝統を現代に伝えることを家業にするところで
生まれ育ち、家には様々な珍事がおこる。
喜劇のようかもしれない。芸能の場は外から見たらおかしい。稽古の現場は、研究室でありアトリエであり、銭湯でいえばボイラー室である。
懸命な時間がそこにはあり、そこに人が集まる。

このところ、知立へ行く機会が多く、ひとつの
プロジェクトを皆さんとつくらせて頂いている。

街の時間はゆったりとしている。
旧街道にある昔のままの茶碗屋さん。
ユーモラスな口調につられ、つい足を運ぶ。
さしづめ私は旅の者、茶碗屋さんの奥さんに
疲れをほぐされ、次に励まされ、お煎茶をいただき、体も心もあたためてもらう。
あの幼い頃のお稽古場の家のなつかしさを感じる。

街道文化の要素の一つはこれかもしれない。
お芝居ではない、上等な真実の安心の時間

凝り固まった頭がほぐれていきます。


















by ooca | 2017-05-15 23:43