市川櫻香の日記


by ooca
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日々

江戸から明治にかけて、古いものが破壊されるなか、自分の意志をまげず、あきらめないで、がんばった先人の精神は、芸の結晶であり強いものとなって、わづかですが保たれています。

真似ることから始まる伝統芸術は、型や手順を覚えるために真似るのではなく、その心へ向かうために真似ていると考えます。どんなことでもそうですが、私達が心から楽しむときには最初にまず、真似ることからはじまります。
諸芸術は特に、形や手順を繰り返し体や、精神に馴染ませて、どこかの何かのタイミングで先人の結晶に出会うことがあります。それは、突然現れ、また奥深くに消えていきます。
諸芸を学ぶことを、ぬり重ねていく壁にたとえますと、一心に塗り上げていく、ある日あり時、壁が目の前から消え、向こうに言葉にならない、美しいものが現れて消えていきます。それは何かわからないまま、心に美しく残っていきます。そして、私たちはまた壁を少し伸びやかに塗り上げていきます。

塗り上げていく、行動には、美しいものへの畏敬を得て、心の大切な発動となっていきます。
昨日は、吉住小三代先生のお稽古と、謡い吉沢旭先生て続きました。
魅了されていく時間の美しさを過ごした、受講の皆さんの満ち足りた様子が、花びらの
花弁が落ちていくように、鶴舞のお稽古場に残されていきました。
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by ooca | 2018-03-25 14:34 | 櫻香のつぶやき