新年
2019年 01月 01日
今年、最初の舞台は2月3日(日)
名古屋能楽堂でございます。
節分の日、そして、この日は
12代目市川團十郎先生のご命日。
團十郎先生は、舞台上演を必ず
増やしなさいーと、私に仰られ
ました。観賞される方にも、また
舞台活動をする側も、新たな
経験を重ねて積み上げていくなか
で、発見するものは多いのです。
昨年春に、旅をテーマにした公演
を行いました。旅とは、心の旅を
言い、舞台では、芸道者の「芸の道」
の旅をみつめていきました。
その公演は、お笛の藤田六郎兵衛
氏とも相談し、ご自身も出演される
予定でした。
芭蕉の『奥の細道』のはじめに
月日は、百代の過客にして
行かふ年も又旅人也。
舟の上に生涯をうかべ
馬の口をとらえて老をむかふる者は
日々旅にして旅を栖(すみか)とす。
古人も多く旅に死せるあり。
と書いた。
その芭蕉の最後の一句
旅に病んで、夢は枯野をかけめぐる。
藤田氏を思い出します。
昨年の3月舞台は、
続きがあったのです。
夏の日
眠っているように体を横たえ
しかし、お笛を吹かれているーと
私は感じました。
『人生は旅である』
との観方を最後に
完結されて逝かれました。
自身の道を持つ方の
なんと静清な
なんと美しい
旅立ちでしょう。
私は迷い道に
ならないよう
道を歩みたいと
このように思う
元旦です。
本年もどうか
宜しくお願い申し上げます!
by ooca
| 2019-01-01 09:54
| 未分類