市川櫻香の日記


by ooca
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<   2018年 07月 ( 7 )   > この月の画像一覧

どこで最初に出会ったのかしらん。
なぜ、私に平家物語をすすめて
下さったのでしょう。
私に平家物語が、いかに不思議な
ものかを教えて下さった
山下先生に心より感謝申します。

第一回、殿上闇討、鱸
第二回、禿髪、祇王
第三回、二代后、殿下乗合
鹿谷、足摺

と、これまで語ってきました。

どの章も、人とその場の様子が
映画や舞台を見る以上に
リアルに感じられます。それと
人と人の関係が代をさかのぼって
説明されているのも、好きな
ところです。その部分には人物が
生成されていき、読み手の表現に
覚悟が生まれていきます。

さて、来月第二土曜日は
俊寛の後日談を語ります。

第四回、有王、俊寛死去

言葉の力は呪術的です。

この章段、俊寛の幼き家来
有王に関する伝説があります。
「実は有王とは、よりましの都から
往来したらしい」(稗田の阿礼)
とあります。
*稗田の阿礼とは
古事記を作り上げた人とも
言われてきました。

家来が、主君の姫をかくまう話し
や、主君を探しに、姫を伴う話しは
いくつかあります。
有王とは、幼き家来が、主君を弔う。
その人たちは、主君について語り
伝えていく。その人達の
総称なのかもしれません。

有王は、俊寛の娘の文を
鬼界ヶ島へ届けにいく。
多くの波路をしのぎ
薩摩より鬼界ヶ島にわたる。

いその方より、蜻蛉(かげろふ)の
ようにやせおとろへたる者一人、
よろぼひ、いできたり。

この章段を何度も読んでいると
能、歌舞伎、文楽の
「俊寛」は
ここの語りに、導く道行き
のように思われます。

有王、僧都死去

不思議な魔術に
かかった気分になります。
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by ooca | 2018-07-25 21:53 | 櫻香のつぶやき

日々

いかにも本当のように聞こえる言葉
正しいことに迫るうったえ
さて、本当に本当だろうか

それを見破るようなら聡明
間違いをしっかり退けるようなら
先を見通す見識があると言っていい
と、孔子が答えている。

昨日は、古川為三郎記念館で
子供たちとのお稽古でした。
皆さんとても、楽しんでくれ
ました。

数寄屋建築に
子供たちの歌声が響き
様々規制を
かけがちなところ
のびやかに催されていました。
当主古川さん、他スタッフの
皆さんの思いも伝わります。
為三郎氏という、大人物
さえ想像してしまうほど
「いいな」の催しでした。
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by ooca | 2018-07-22 09:43 | 櫻香のつぶやき

踊る子 いと清げ

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男の子も女の子も、小さき手、まるめたり
伸ばしたり、お顔の横に並べてみたり
月見るお手と花見るお手、うさぎして
飛んでみたら、すってんころりん
どの子も、乱りがはしくても
無造作で可愛らしい

7月21日古川美術館で特別に開催します。
子供たち集まれ!一緒に踊りましょう。
15時からの部、まだ参加できるそうですよ。
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by ooca | 2018-07-12 16:02 | 櫻香のつぶやき

語り

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by ooca | 2018-07-09 08:12 | 櫻香のつぶやき
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人に優しい、オーガニック?な場
皆さんと、一緒に、この地域を
愉しく過ごすことを目的に
来年2月3日まで

小旅と講座と伝統芸能

正しく言えば
「尾張の遺産、殿様の写真」。

まず、第一回目は、先日の
小説家奥村景布子先生による
「尾張のお殿様ものがたり」
90分じっくりお話を聞きました。
御著書の[尾張の残葉]は、今年度
新田次郎賞をとられ、本当はとても
お忙しいはずですが
8月も、このつづきをお話し頂きます。
いよいよ
徳川慶勝公の明治維新です。

私の❬露地草庵❭◇平家物語を読む③
は7月14日(土)1時より
二代后から読み始めます
藤原多子(まさるこ)11歳の時
近衛天皇12歳の后となり
5年後に天皇が亡くなります。
二代后の章段には、言葉に出し
きれない切なさがあります。
こういった感覚に語り手は
惹きつけられます。
語り手の味わい方を、聞き手の
皆さんがどう受け止めて下さるか
場の空気がひとつになれれば
貴重な時間を共有できます。
つづく
殿下乗合、鹿谷から康頼祝言
途中、現代と実況中継しながら
平家物語の研究者
山下宏明師による
「語りは、聞き手に向けて開かれ
固定しないのが本来の姿」
の名言を忘れずに。
「語りが幽玄ともなりますよう」
は、祖母の伝授を。

皆さんもお読みいただく
箇所をつくりました。
音読の気持ち良さを
一緒に味わってもらいます。

休憩をはさみ
いよいよ、「足摺」です。
能や歌舞伎でもこの場面を
脚色し、これまで多くの人の
心をとらえてきました。
その元を読みます。

ご都合お繰り合わせて
是非、お出かけ頂ければ
有り難く思います。

写真は、奥山景布子先生
を囲んで皆さんと!
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by ooca | 2018-07-09 08:06 | 櫻香のつぶやき

七夕

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7月7日の朝、七夕様が天から降りてくる。
「昔一人の男が、撫子の花をうえると
天人が降りるということを聞いて
庭に撫子の種を蒔いてみると、天人が
降りてきて、共に楽しくくらしていた
が、男が隠した羽衣を探しだして
それを着て天へ帰ってしまった。
その折に、もし私に会いたいと
思ったら、廏肥を千駄積んでその上に
青竹を立て、それに伝わって昇って来い
と言ったので、男はその通りにして後か
ら天へ昇って行った。天では用もない
ので、天にある畠の瓜をもぐ手伝いを
していた。天人からは、いけないと言わ
れていた、瓜を二つたべたところ
たちまち大水が出て、男と天人は別れ別れ
になってしまう」
日本中の大半に警報が出ています。
友人の安否を気遣う中、昔からの
謂れを思います。

今日から文化サポーター講座本編
始まります。奥山景布子先生による
「お殿様ものがたり」本日と8月4日
の二回お話しいただきます。

会場となります、名古屋の私どもの
あたりは雨も上がっています。
当日でも、ご参加いただけます。
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by ooca | 2018-07-07 10:19 | 櫻香のつぶやき

日々

昨晩、狂言の方と話しました。

演技者であり続けることは、観客と同じ
時点に立つことができなければならない
のです。

世阿弥は、演技者に屈指の
名言「離見の見」
という言葉を残しました。
いろいろな解釈がなされていますが
演技者にとり、この言葉は、ただひとつ
「我心をわれにも隠す安心」
自分の意識を意識する必要がなくなるほど
深く強い境地。しかし、そのように鍛練し
ても、なお届かない胸中と言えます。

世阿弥は、将軍から大衆まで幅広い観客に
愛されて生きた芸能者です。
世阿弥は、社会に対して何らかの訴えたい
ものを芸を通して、観客と通じ合っていき
ました。
観客と演者の両者の目が成り立って
いたことを作品を通して受け止められます。

また、同時に、世阿弥は「離見」の「離」
のことを「後心に安見する時」と書いて
います。これは、見終わったあとになって
からの感銘を考えていくことを書いてい
ます。
時間を離れてからも「見」ることが
できる芸について、演技者への高い見識を
説いています。
無意識に、このような舞台が、観客と演技者
によりつくり上げられること。
それは一体どんなものなのでしょう。
花の香りのようにどこから
ともなく[匂い]出る何か、見せたとも
見たとも覚えぬほどの、その場、そのものの
深い美しさに思います。

能は幕府の式楽となって、世阿弥の
時代のような危機感を失っていきます。
江戸時代の能楽は、安泰に安住し
明治維新という
大きな社会変動に至ります。
これまでの、式楽、能、そのものすべて
が変わり、遊芸やサロンとしての道に
向かいます。
私は、生まれた環境のなかで、その時代
の延長線を感じています。

明治以降の優れた芸の持ち主は、社会と
緊張感を持って、想像の力をつけて
いきました。
芸を通して生きること、その奥深いもの
を見つめて戦っていました。

私達は、物事の移り変わりを前提にして
伝えること、それがいったい何をしめすか
言葉にすることなどできなないのですが
そのバトンを渡されていると
皆さんと感じたいのです。


生きる根元的なものを見失わないために
技術や精神、後への見識を見極めて
これら日々に感じ、その「感じる」
ことを丁寧に吟味しながら
身体を媒介させて
理解をしたいと思うのです。
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by ooca | 2018-07-01 10:50 | 櫻香のつぶやき