市川櫻香の日記


by ooca
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お稽古場の真っ白なつつじが満開です。
その中の一輪、赤い花をみつけました。
つつじの前に床几を持ち出し、近くの友人と昼下がりにワインをちょっと。
踊りの話しや、歌舞伎やお芝居の話、お庭の苔の話で
久し振りにのんびりしました。

時折、読み直す本がいくつかあります。
若い頃、いつもバッグに入れて、いつでもどこでも、何度も読み直していたのが
『心より心に伝ふる花』『観世寿夫著作集』

本棚を見ながら、その本と出会った時を思い出せる本は、特別に大切な本です。

大切な本といえば、以前、むすめ歌舞伎「試みの会」での
中島敦「悟浄出世」を選択したときを思い出します。

お昼にも、あの時のことが話題になりましたが

  「何がいいのかはわからない、何かを考え求めていくことが
            悪くはないことだけは、わかるような気がする」

沙悟浄に生まれ変わりつつある悟浄の言葉は、現実離れした
お芝居なのに、現実的な夢の中を想像出来るものでした。
この時、10人の尼僧様にお声明をお願いし、耳に残っています。

そういえば、むすめ歌舞伎の若い人達と、朝のお勤めのお経を聞かせて
頂きに青山俊薫先生の正方寺に行き、朝4時だったと思いますが
一人お経の途中で眠って、勢いよく倒れてしまい
驚いたことも、つい、最近見た夢のようです。


  今日もありがとうございます。
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# by ooca | 2010-05-02 23:12 | 櫻香のつぶやき

かつて・・

私は歌舞伎への思いを、私なりに高めていました。

いろいろな方から「歌舞伎座」の思いと、歌舞伎座の全景写真がメールで届き
何か不思議な感覚にいました。
心持ちというのは面白いものです。
いつもの歌舞伎座ですが、写した人の思いと、受け取る側の思いの
一致点の先の、特別な歌舞伎座。

私は名古屋に居ながら思いを馳せていました。
歌舞伎座、かつて…あの大きな、その気配に、恐る恐る踏み入れた子供の頃。
それから、あの温もりに胸ときめかしていった頃。
かつて…の繰り返しを生きていくのですね。
「かつて… 」に感謝です。

新たな歌舞伎座が楽しみです。

有難うございました。
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# by ooca | 2010-05-01 00:23 | 櫻香のつぶやき
昨日第一回目の櫻別会。
お稽古舞台満員のお客様にお出かけ頂きました。嬉しかったです。
皆様、有難うございました。お手伝いの方々も本当に有難うございました。

安田文吉先生の芸どころ名古屋のお話も交え、場がほんわか。
先生の母君は、私の祖母と同時代を、生きた常磐津の立派な師匠です。
常磐津と清元の違いを、昔の人は着物になぞらえ 
「常磐津は木綿、清元は絹の風合い」と伝えています。
常磐津は、大時代な重みと、世話の可笑しみと、ぼってりとした色気が特徴と言えます。
目のつまったずっしりとした木綿は、味わいがあり、幅広い用途に活躍します。
私はこの木綿のたとえに共感します。
昨日の安田先生は、常磐津の風格の方だと実感致しました。

当日、皆様には、演目4番の歌詞と解説の資料を。
少人数の会なので手作りできました。
資料に、昭和27年に書かれた「ものしり辞典」を参照。
この辞典が、面白く、花魁道中の話や、石灯籠のことなど絵と一緒に載っています。
石灯籠は知ってはいますが、あらためてこの絵を見ると
北州の振りの、石灯籠を想像する箇所に気づくことができました。
こういうことは、演じる者には大切なことです。

その時代に作った俳句も添えられて面白いので、ちょっとここに〜
(外八文字についての箇所)
     八の字の道連れになる面白さ (安永)
     全盛は花の中行く長柄傘    (文政)


この資料も、家にあったものです。何やかや、昔のものをひっばり出しながら
半寿舞台の第一回が出来ました。  
この場で生まれ育った私には大切な「場」です。
   感無量でした。

女性の歌舞伎の方向性を考えることは、難しいのですが
日々、一生懸命に取り組み、この流れを大切に歩んでいくことが
「かたち」になるように思います。


 こつこつと励んでいくことかな~と。

   次回 7月18日を予定致しております。

   今日もありがとうございました。
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# by ooca | 2010-04-30 00:00 | ご報告

いよいよ〜な日です

歌舞伎座 本日、千秋楽。東京はどしゃぶりの雨だそうです。市川團十郎先生の助六の素晴らしいことを、想像しながら、明日、いよいよ第一回櫻別会の最後のお稽古に挑みます。どうか、團十郎先生が、無事に千秋楽を納められますようー。
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# by ooca | 2010-04-28 08:03 | 櫻香のつぶやき

尊いことはいい空気

 昨晩、「素晴らしい舞台を拝見できた」と、舞踊会に伺った夫の感想を聞きました。
彼は、自分のお稽古を終え、旧名古屋市民会館へ。当年、94歳の日本舞踊家の方の舞台をー。
自然に涙が出て、得も言われぬ心地を頂き、帰ってきたようです。
それは、第五十回文和会、西川里喜文会主の清元「雪月花」の舞台、助六を踊られました。
 私は拝見出来ず、残念でした。

 藤間藤子先生の晩年、国立劇場の幕が降りるのを惜しむような劇場の空気。
 中村歌右衛門丈の晩年、千秋楽の静かなるあの熱気。

 思い出します。
 
 むすめ歌舞伎の発足と今の私に、かかすことの出来ない、京都南座。
昭和57年12月26日の二代目中村鴈治郎丈の忠兵衛。
見えない糸ってありますね。ちゃんと出会っていくようになっているのでしょうか〜。

 物に感動もあるでしょうけど、やはり人に感動することは尊く思います。

  お稽古場の八重桜は、本当に頑張ってます。
  「大風厳禁!」と言いながら、桜の小道を通っています。
   

        今日もありがとうございました。
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# by ooca | 2010-04-26 00:00 | 櫻香のつぶやき